アストライオス
アストライオス · アストラエウス · Astraeus
黄昏の神で、暁の女神エーオースの夫。四方の風と星々の父とされる。ティーターン第二世代に属するが固有の物語を持たず、風と星に共通の父を与えるために系譜に置かれた神格である。
解説
概要
ギリシア神話において、アストライオス(Astraeus、「星の」の意)は、クリオスとエウリュビアーの子であり、暁の女神エーオースの配偶者である。風の父と言われる。
アストライオスは神話において大きな役割を持たず、主として他の人物に系譜を提供するために存在する。
系譜
エーオースとのあいだに、四方の風——ボレアース(北)、ノトス(南)、ゼピュロス(西)、そして後代の資料ではエウロス(東)——をもうけた。
また、星々(アストラ)と暁の明星エーオスポロス(金星)の父ともされる。すなわち、天に現れるすべての光が、この神の子である。
一部の伝えでは、正義の女神アストライアーも娘とされる。
性格
名は「星の」を意味し、黄昏の神とされる。暁の女神エーオースと黄昏の神アストライオスが結ばれ、その子として夜の星と朝の風が生まれるという構成である。
ティーターン第二世代に属し、パラース、ペルセースの兄弟である。三兄弟はいずれも、それ自体としては物語を持たず、より重要な神格の父として系譜に置かれる。
ティーターノマキアー(ティーターン戦争)における立場は明示されない。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜のための神格という点が、この存在を規定する。四方の風と星々に共通の父が必要とされ、そのために置かれた。「星の」という名は、その職能ではなく、子らの属性から遡って与えられたとみられる。
関わる神格・伝承
父はクリオス、母はエウリュビアー。妻はエーオース。子は四方の風と星々。兄弟はパラース、ペルセース。
文化的足跡
日本語圏でこの名が挙げられることはまずない。風の神々の父として言及される程度である。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。