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不空成就如来
PLATE — AMOGHASIDDHI
DHARMA · 仏教の尊格
AMOGHASIDDHI

不空成就如来

アモーガシッディ · Amoghasiddhi

Sailko CC BY-SA 3.0

五智如来の一尊で北方に位置する。名は「空しからず成し遂げる者」。成所作智——何物にもとらわれず実践すること——を具現化し、施無畏印を結ぶ。金剛夜叉明王はその教令輪身。

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解説

概要

不空成就如来(梵 Amoghasiddhi アモーガシッディ)は、密教の仏教で金剛界五仏(五智如来)の北方に配される如来である。名は「空しくない(アモーガ)成就(シッディ)」の意で、その働きが必ず果たされ、むだに終わらないことを表す。

信仰

金剛界曼荼羅では、中央の大日如来の北に座る。五仏はそれぞれ悟りの智慧の一面を受け持ち、不空成就如来が担うのは成所作智、すなわちなすべきことを成し遂げる智慧である。仏の悟りを衆生のための具体的な働きに移す面を受け持つといってよい。五仏を五つの部族に分ける体系では、行為を意味する羯磨部(カルマ部)の主にあたる。

四方に仏を配する構想は、『金光明経』の四方四仏にさかのぼるとされる。そこで北方の仏は微妙声(ドゥンドゥビスヴァラ)と呼ばれ、胎蔵界曼荼羅で北方に座る天鼓雷音如来と同じ名をもつ。日本の密教では不空成就如来をこの天鼓雷音如来と同体とみなし、また釈迦如来と同一視することもある。

三昧耶形(尊格を象徴する持物)は十字に組んだ羯磨金剛(羯磨杵)、種子はアク(aḥ)。金剛夜叉明王は、その教えを強く示すために忿怒の姿をとった教令輪身とされる。

図像と象徴

印相は施無畏印で、右手を胸の高さに上げて掌を前に向け、左手は腹前で衣の端を執る。相手の恐れを取り除く印であり、実際に救いを行う智慧と結びつけられる。

チベット仏教では緑色の身色で表され、羯磨金剛を持ち、ガルダ(あるいはその仲間の霊鳥シャンシャン)の台座に座る。配偶の女尊にはターラーが当てられることが多い。本サイトの主画像は16〜17世紀のチベットの像である。

ジャワ島中部のボロブドゥール(9世紀)では、回廊の欄楯に並ぶ仏龕の仏が四方ごとに印相を違えており、北面の仏は施無畏印を結ぶ。建築の方位がそのまま五仏の配置を表している例である。

関わる神格・伝承

五智如来の一尊。他の四尊は大日如来(中央)、阿閦如来(東)、宝生如来(南)、阿弥陀如来(西)。

文化的足跡

日本では五智如来の一尊として造られた像が大部分で、単独で祀られることはほとんどない。五仏一組の像としては、京都の安祥寺に伝わった平安時代前期(9世紀)の五智如来坐像(国宝、京都国立博物館寄託)が古例として知られる。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q597586 — 骨格データの出典