大坂の医師である寺島良安が編み、正徳2年(1712年)頃に成った図入りの百科事典。全105巻。明の王圻『三才図会』に倣い、天部・地部・人部の三才に万物を分類して、図と漢文の解説を並べる。医学・本草の知識を軸としながら、天文・地理・器物・鳥獣・草木、さらには怪異までを収める。妖怪については、中国の『本草綱目』などの記述と日本の伝承とを突き合わせて論じており、姑獲鳥(うぶめ)の項のように、大陸の怪異と土地の言い伝えが同定されていく過程をそのまま読み取ることができる。近世の知識人が怪異をどう扱ったかを知る基本資料である。
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