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GLOSSARIUM · ROMAN SARCOPHAGUS

ローマ石棺

ローマ帝政期、とくに2世紀前半に火葬から土葬への移行が進んだのに伴って盛んに作られた、浮彫で飾られた石棺。ローマや地中海の主要都市、アテーナイをはじめとするギリシア語圏の諸都市で製作された。主題にはギリシア神話が多く選ばれ、ヘーラクレースの功業、カリュドーンの猪狩り、ニオベーの子ら、ディオニューソスの行列、海のティアソスなどが繰り返し用いられた。若くして死ぬ英雄や、海を渡って他界へ赴く旅を暗示する図柄が好まれた点に、葬礼の器としての性格が現れている。壺絵が前4世紀に衰えたのち、ローマ石棺は神話図像の最大の供給源となっており、失われたギリシア絵画や彫刻の構図を推定する手がかりとしても重要である。

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