海の神々とその眷属が連なって進む情景を表した図像の型。ティアソスはもともとディオニューソスに付き従う一行を指す語で、それを海に移したものである。ポセイドーンとアムピトリーテーを中心に、トリートーンたち、ネーレーイスたち、ヒッポカムポスやイクテュオケンタウロスといった海獣が配される。ヘレニズム期に成立し、ローマ期の浴場モザイクとローマ石棺の浮彫で広く用いられた。石棺に刻まれる場合、死者が海を渡って至福の島へ赴く旅の暗示と解されることが多い。ただしこの読みは近代の解釈であって、古代の銘文が明示するものではない。
GLOSSARIUM · MARINE THIASOS