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百鬼夜行絵巻

妖怪たちが夜の道を連れ立って行く「百鬼夜行」を主題とした絵巻の総称。最も古い作例とされるのは大徳寺塔頭真珠庵に伝わる一巻(室町時代・重要文化財)で、土佐光信の筆と伝えられてきた。詞書を持たず、名も説明も添えられないまま、琵琶・琴・鍋・草履といった器物の妖怪が次々に現れ、最後は日の出とともに散じていく。この絵巻には、長い年月を経た器物が化けるという付喪神の観念が重ねて読まれてきた。江戸時代を通じて多くの模本や派生作が描かれ、そこで固まった図像が、後世の妖怪の姿を規定していく。ただし絵巻の妖怪には名がないため、後世に与えられた名と絵の対応は、必ずしも古い伝承に遡るわけではない。

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