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ヨーギニー
PLATE — योगिनी
BHARATA · ヒンドゥー神話
योगिनी

ヨーギニー

ヨーギニ · 六十四ヨーギニー · チャウサト・ヨーギニー

ヨーギニー像(10世紀チョーラ朝、花崗岩、タミル・ナードゥ州カーヴェーリパッカム出土、スミソニアン協会アーサー・M・サックラー・ギャラリー蔵)/撮影: Quadell, CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

タントラとヨーガを修めた女性行者を指す語であり、同時にマハーデーヴィーの一相として六十四柱で祀られる女神群でもある。屋根のない円形寺院に安置された。

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解説

概要

ヨーギニー(サンスクリット योगिनी)は、タントラとヨーガを修めた女性の行者を指す語であり、インド亜大陸・東南アジア・チベット圏における女性のヒンドゥー教あるいは仏教の師に対する敬称でもある。男性形ヨーギンの女性形にあたる。

一方でヨーギニーは、聖なる女性の力が受肉した存在——マハーデーヴィーの一相——を指し、インドのヨーギニー寺院で祀られる。これらの寺院はしばしば六十四柱のヨーギニーを祀り、その名で呼ばれるが、四十二柱、八十一柱の例もある。六十四柱の名は分類によって異なる。

神話・物語

よく語られる由来はこうである。かつてラクタビージャという魔族がいた。神々は原初の力アーディ・シャクティに助けを求め、女神はドゥルガーの激しい姿をとって戦った。ラクタビージャは討たれても、地に落ちた血の一滴ごとに分身が生じるため滅ぼしがたい。これに対抗するため、ドゥルガーの神威は六十四の影の姿——ヨーギニーたち——に分かれた。ラクタビージャが血を流すたびに、ヨーギニーが跳びかかって地に落ちる前に飲み干す。この策によって魔族はついに滅ぼされた。その献身と勇気に報いて、ドゥルガーは彼女たちそれぞれに祠を与えた。六十四ヨーギニー寺院の伝統は、こうして始まったとされる。

ヨーガ・タントラ研究者のデイヴィッド・ゴードン・ホワイトによれば、ヨーギニーがインドの文献に初めて現れるのは6世紀の『アグニ・プラーナ』であり、その起源はヴェーダの伝統に根ざす。ヴェーダの女神たち、アプサラス(天女)、グラヒー(憑く女)、ヤクシニー(樹の精)、ダーキニー——こうした系列がヨーギニーの性格を形づくったという。

ヴィディヤー・デヘージアは別の側面を強調する。ヨーギニー崇拝はヴェーダの宗教の外で始まり、村の女神グラーマ・デーヴァターの信仰に発する。それぞれが自らの村を守り、ときには蠍の刺し傷から守るといった具体的な恩恵をもたらした。そうした女神たちが、タントラを通じて次第に群として組織されていったのである。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、タミル・ナードゥ州カーヴェーリパッカム出土の10世紀チョーラ朝のヨーギニー像である(花崗岩、高さ116センチ、ワシントンD.C.のアーサー・M・サックラー・ギャラリー蔵)。

ヨーギニー寺院の構造そのものが、この信仰の性格を示している。円形ないし方形の露天の囲いで、屋根を持たない。壁面に沿って龕が並び、その一つひとつにヨーギニー像が安置される。中央にはシヴァあるいはバイラヴァの祠が置かれることが多い。オリッサ州ヒーラープルとラーニープル・ジャルハール、マディヤ・プラデーシュ州ミタウリーとバーヘーラーガートに、現存する主要な例がある。

屋根がないことには意味がある。ヨーギニーは飛翔する存在とされ、天空との連続が構造上求められたと解されている。

像は多様である。獣の頭を持つ姿、多臂の姿、乗物を伴う姿。それぞれに固有の名と属性が与えられ、六十四柱が一つの体系をなす。

関わる神格・伝承

マートリカー(母神群)と密接に関わる。七母神あるいは八母神という小さな組が、六十四という大きな組へ拡張されたと考える研究者もいる。チャームンダーは双方に現れる。

タントラの実践において、ヨーギニーは修行者に力を授ける存在であると同時に、修行者自身が到達しうる境位でもある。神格と実践者が同じ語で呼ばれるという点が、この語の特徴である。

文化的足跡

六十四ヨーギニー寺院は、9世紀から12世紀にかけて建てられ、その後ほとんどが放棄された。今日残るのは十数か所にすぎない。円形の露天という独特の形式は、インドの寺院建築のなかで際立って異質である。

現代英語の yogini は、ヨーガを行う女性を指す一般名詞として定着した。タントラの女神と、今日ヨーガ教室に通う女性が、同じ語で呼ばれている。語がたどった距離の大きさは、ヨーガという実践そのものの受容史を映している。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q3632935 — 骨格データの出典
Commons
Yoginis — 図像カテゴリ