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トラウィスカルパンテクートリ
PLATE — TLĀHUIZCALPANTĒUCTLI
AZTECA · アステカ神話
TLĀHUIZCALPANTĒUCTLI

トラウィスカルパンテクートリ

トラウィスカルパンテクトリ · 曙の主 · 明けの明星

Codex Telleriano-Remensis PUBLIC DOMAIN

アステカ神話の明けの明星の神。「曙の主」を意味し、日ごとに矢を放って人に災厄をもたらす。ケツァルコアトルの死後の姿とも伝えられる。

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解説

概要

トラウィスカルパンテクートリ(Tlāhuizcalpantēuctli)は、アステカ神話の明けの明星、すなわち金星の神である。名はナワトル語で「曙(tlāhuizcalpan)の主(tēuctli)」を意味する。昼を司る十三柱の一つに数えられ、東の方位を支えるとされた。

金星は吉兆の星ではない。アステカでは、明けの明星が放つ光は災いをもたらすものと考えられ、その運行は綿密に観測・記録された。絵文書には、百年を超える金星の運行表が残されている。

神話・物語

『クアウティトラン年代記』は、トゥーラを去ったケツァルコアトル——セ・アカトル・トピルツィン——が海岸で身を焼いて死に、その心臓が天に昇って明けの明星になったと伝える。死後この神は四日をミクトランで過ごし、さらに四日をかけて自らの矢を作った。八日目に明けの明星として現れると、その日の暦符に応じて人々を射た。「1の鰐」の日には老人を、「1のジャガー」「1の鹿」「1の花」の日には幼児を、「1の葦」の日には貴人を、「1の死」の日にはすべての者を射る。「1の雨」の日には雨を射て降らせず、「1の水」の日には旱を招いた。災厄が暦に沿って配分されているのが、この神の特徴である。

『太陽の伝説』は、第五の太陽が創造されたときの逸話を伝える。血を捧げなければ動かぬと言い張る太陽に腹を立て、この神は投槍器で矢を放った。矢は外れ、太陽トナティウの投げ返した矢に頭を射抜かれて、霜と黒曜石の神イツトラコリウキに変えられたという。

図像と象徴

燃えさかる矢を投げつける姿で表される。体には赤と白の縦縞、顔には黒い仮面。この装いは狩猟神ミシュコアトルと共通するため、絵文書では両者の識別が問題になる。ミシュコアトルが弓矢と獲物の網袋を携えるのに対し、この神は投槍器と矢を執り、髑髏の相貌をもつことが手がかりになる。

系譜と関係

暦の上ではトナルポワリの「1の蛇」に始まるトレセーナを司り、火の神シウテクトリと対をなす。ケツァルコアトルの金星としての位相と重なるため、両者を同一の神とみるか、死後の姿とみるか、別個の神とみるかは資料により異なる。宵の明星を担うショロトルとは、同じ金星の二つの顔として対に置かれる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1467781 — 骨格データの出典