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スヴァロジチ
PLATE — СВАРОЖИЧЬ
SLAVI · スラヴ神話
СВАРОЖИЧЬ

スヴァロジチ

スヴァロジツ · ラデガスト

Marcin Szala (Pudelek) CC BY-SA 4.0

「スヴァローグの子」を意味する名の神。西スラヴではルティチ連合の主神としてリエデゴストの神殿で神託を授け、東スラヴでは火そのものがこの名で呼ばれて祈られた。レトラのラデガストはその別名とされる。

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解説

概要

スヴァロジチ(Сварожичь / Svarozhich)は、「スヴァローグの子」を意味する名を持つ神である。西と東の双方に記録が残る、数少ないスラヴの神の一つで、その現れ方は二つの地域で大きく違う。西スラヴでは、エルベ川の東に住んだルティチ連合の主神として、神殿で戦の神託を授けた。東スラヴでは、民が火そのものをこの名で呼んで祈った。

神話・物語

最も早い記録は、1008年に司教ブルーノ・フォン・クヴェルフルトが皇帝ハインリヒ2世に宛てた手紙である。異教徒のルティチと同盟してポーランドと戦う皇帝を諫め、悪魔スヴァロジチと聖人たちの長マウリキウスがどうして相容れようか、と問うている。

数年後、メルゼブルクのティートマルは『年代記』(1012〜18年)で、レダリ族の町リエデゴストの神殿を描いた。木造の神殿のなかには、名を刻まれ、兜と鎧をまとった神々の像が並び、その筆頭がスヴァロジチであった。戦の前には神官が籤を引き、聖なる馬に並べた槍をまたがせて吉凶を占い、軍旗は戦の時にしか持ち出されなかったという。約五十年後、ブレーメンのアダムは同じ聖所をレトラの名で記し、その主神をラデガストとした。この食い違いから、ラデガストはスヴァロジチの別名あるいは添え名と考えるのが一般的である。

東スラヴの証言は、異教を戒める説教『あるキリストを愛する者の言葉』(11世紀中頃とされる)にある。説教者は、穀物を乾かす小屋の下で火に祈り、それをスヴァロジチと呼ぶ者たちを非難する。ここでのスヴァロジチは戦の神ではなく、火そのものである。もとは火の神であったものが、西では戦う共同体の守り手に育ったとする見方がある。

図像と象徴

スヴァロジチ自身の像は伝わらない。ティートマルの記述からわかるのは、リエデゴストの神々が兜と鎧をまとった姿で刻まれていたことだけである。本ページに掲げたのは、チェコのラドホシュチ山に立つラデガスト像である。彫刻家アルビーン・ポラーシェクが1931年に据えたもので、角のある獣の頭に豊穣の角と斧を持つ。現在立っているのは後年の花崗岩の複製である。20世紀の想像によるラデガストの像であって、中世の神像を写したものではない。

系譜と関係

名が示すとおり、スヴァローグの子とされる。マララスの年代記のスラヴ語訳が太陽神ダジボーグをスヴァローグの子とすることから、スヴァロジチとダジボーグを同じ神と見る説があり、ラデガストを太陽神と呼ぶ記述はこの説に拠っている。しかし説教『聖グレゴリオスの言葉』は二柱を別々に挙げており、同一視には批判も強い。西スラヴの記録そのものは、スヴァロジチを太陽と結びつけていない。

文化的足跡

西スラヴの地では、ラデガストの名のほうが長く生き残った。ラドホシュチ山の像は観光の名所となり、麓のノショヴィツェの醸造所はその姿を商標に用いている。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

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СВАРОЖИЧЬ
スヴァロジチ
スラヴ神話
収載データなし
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資料

Wikidata
Q1560623 — 骨格データの出典
Commons
Svarozhits — 図像カテゴリ