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ペルーン
PLATE — ПЕРУН
SLAVI · スラヴ神話
ПЕРУН

ペルーン

ペルン

Max presnyakov CC BY-SA 3.0

スラヴ神話の主神。雷・稲妻・嵐・戦いを司る天空の神で、キエフ・ルーシの神々の頂点に立った。地下の神ヴェレスとの永遠の争いで知られ、その雷雨が大地に恵みの水をもたらすとされた。

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解説

概要

スラヴ神話の主神。雷と稲妻、嵐、そして戦いを司る天空の神で、キエフ・ルーシの神々の頂点に立った。斧あるいは槌をふるい、天から雷を放って悪しきものを撃つ。樫の木と鷲を聖なるものとし、その恵みの雨は大地に実りをもたらす。雷神にして戦士たちの守り手たる軍神であり、天の高みから世界の秩序を保つ主宰神である。

神話・物語

ペルーンをめぐる最も重要な物語は、地下の神ヴェレスとの永遠の争いである。研究者が民間伝承から再構成したところによれば、蛇の姿をしたヴェレスが地の底から這い上がり、家畜や水を奪って樫の木を這いのぼる。天上のペルーンはこれを追い、稲妻を放って、木や石、獣へと逃げ隠れる敵を撃つ。ついにヴェレスが討たれると、奪われた水が解き放たれて雨となり、大地はうるおう。雷雨のたびに繰り返されるこの天地の戦いが、世界に恵みの水をもたらすと考えられた。988年のキエフ受洗に先立ち、大公ウラジーミルは銀の頭と金の髭をもつペルーンの偶像を都に立てたが、キリスト教の受容とともに、これはドニエプル川へ投じられた。

図像と象徴

確かな古代の神像はほとんど残らないが、ペルーンは、逞しい髭の戦士が斧や槌、あるいは稲妻を手にした姿として思い描かれてきた。「雷の石」と呼ばれた石斧や、天を衝く樫の木は、彼の力の徴とされた。近代以降のスラヴ美術では、雲を割って雷を放つ荘厳な天空神として描かれることが多い。天の高み、乾いた力、垂直に落ちる稲妻——それらがペルーンの領分を象徴する。

系譜と関係

ペルーンは、天と乾いた高みを司り、地下と湿ったものを司るヴェレスと一対をなす。両者の対立は、天と地、秩序と混沌といった二元的な世界像の核をなしている。より広く見れば、ペルーンはインド・ヨーロッパの雷神の系譜に連なり、ゲルマンのトール、インドのインドラ、バルトのペルクーナスといった、雷槌や雷を武器とする神々と多くの特徴を分かちあう。ただし、それらは同一の神ではなく、共通の祖型から分かれた並行的な存在である。キリスト教化ののちは、その性格の一部が、雷を操る預言者エリヤ(聖イリヤ)へと引き継がれた。

文化的足跡

スラヴ最高神ペルーンの記憶は、キリスト教化を経てもなお、民間の雷・嵐の信仰や暦の習俗のなかに生き残った。近代のスラヴ諸民族の文化的自覚とともにその像は再評価され、今日では文学・音楽・ゲームなどにも、スラヴを代表する雷神としてしばしば登場している。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q206561 — 骨格データの出典
Commons
Perun — 図像カテゴリ