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ラダマンテュス
PLATE — ῬΑΔΆΜΑΝΘΥΣ
HELLAS · ギリシア神話
ῬΑΔΆΜΑΝΘΥΣ

ラダマンテュス

ラダマンティス · ラダマントゥス · Rhadamanthys

Egisto Sani CC BY-SA 2.0

ゼウスとエウローペーの子でミーノースの兄弟。クレータの法を定めた正義の人とされ、死後は冥界の審判者となった。

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解説

概要

ラダマンテュス(Ῥαδάμανθυς / Rhadamanthys)は、ゼウスエウローペーの子で、ミーノースサルペードーンの兄弟である。ホメーロスは「金髪のラダマンテュス」と呼ぶ。

彼を規定するのは正義である。クレータの法を定め、いかなる裁判でも正しい判決を下したと伝えられ、死後はミーノースアイアコスとともに冥界で死者を裁く審判者となった。兄が暴君として語られるのに対し、弟は一貫して法の側に置かれる。同じ母から生まれた二人に、王権の二つの側面が振り分けられている。

神話・物語

クレータ王アステリオスのもとで育ち、成長して兄の王権を補佐した。正当防衛の規定を定めたのは彼だとする伝えがある。盗賊や神を汚す者を厳しく罰したため、エーゲ海の島々や小アジア沿岸の多くが自ら進んでその統治下に入ったという。

ところが人々が彼の徳を仰ぐようになると、ミーノースは嫉妬して彼を政治の中心から遠ざけ、支配の及ぶ最も遠い地へ送った。彼は島々を配下の者たちに分け与えて統治させ、最後はボイオーティアのオーカレアイへ亡命する。そこで、ヘーラクレースの養父アムピトリュオーンの死後にその妻アルクメーネーと結婚した。正義の人が正義ゆえに追われるという筋であり、賢王と暴君を兄弟に振り分けた構成の帰結でもある。

死後については二系統ある。『オデュッセイア』第4巻は、彼が世界の果てのエーリュシオンの野に送られ、雪も嵐もない地で暮らしていると記す。裁く者としては現れない。一方、後代の伝承は彼を冥界の審判者とし、シケリアのディオドーロスによれば、その役割は死者が敬虔であったか邪悪であったかを判定することであった。ウェルギリウス『アエネーイス』ではタルタロスを統べ、罪人の生前の企みを問いただし、復讐の女神ティーシポネーが鞭で罰する。

もう一つ、ストラボーンの伝えがある。ミーノース以前に同名の王がおり、クレータに都市と国制をもたらした。その法をすべてゼウスから授かったものとして布告し、ミーノースもこれに倣ったという。立法者が法の権威を神に帰するという手法の起源譚であり、スパルタのリュクールゴスもクレータでこれを学んだとされる。

図像と象徴

本ページの主画像は、マケドニアのレフカディア(古代ミエザ)にある「裁きの墓」の壁画(前3世紀初頭)で、杖にもたれて立つ彼を描く。金髪と呼ばれた伝承に対応するように、髪は赤みを帯びて表されている。同じ壁面には、死者を導くヘルメースと、審判者アイアコスが並ぶ。冥界の裁きを墓室の壁に描くという主題の、ギリシア世界における数少ない大画面の作例である。

これ以外に彼を名指しできる古代の作例はほとんど知られていない。裁く者は、裁かれる場面の背景としてしか絵にならなかった。

系譜と関係

父ゼウス、母エウローペー。兄弟にミーノース、サルペードーン。ホメーロスはミーノースと彼のみをエウローペーの子とする。子にエリュトロス(エリュトライの建設者)とゴルテュス(ゴルテュンの建設者)。妻はアルクメーネー。

アントーニーヌス・リーベラーリスの伝えでは、この結婚は死後のことである。アルクメーネーが死ぬと、ゼウスの命でヘルメースがその遺体を至福者の島へ運び、彼に妻として与えたという。

文化的足跡

英語の rhadamanthine(厳格に公正な)は彼の名に由来する形容詞である。冥王星族の小惑星(38083)ラダマントゥスも同じ名を負う。この一群の天体には冥界の住人の名を与える慣例があり、審判者としての位置づけがそのまま命名規則に反映されている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q193609 — 骨格データの出典
Commons
Rhadamanthus — 図像カテゴリ