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ポーモーナ
PLATE — POMONA
ROMA · ローマ神話
POMONA

ポーモーナ

ポモナ · ポーモーナール · Pomona

Pontormo PUBLIC DOMAIN

果樹の繁りを司るローマの女神。属性は剪定鋏で、収穫ではなく栽培の側に立つ。ギリシアに明確な対応神を持たない、ローマ固有の神格である。

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解説

概要

ポーモーナ(Pomona)は、実りの豊かさを司るローマの女神である。名はラテン語のポームム(pomum、「果実」、とりわけ果樹の実)に由来する。

森のニュンペーとされる。ギリシア神話に明確な対応神を持たず、果実の女神オポーラをその相当物と見る説がある程度である。

神話・物語

オウィディウス『変身物語』が語る物語がほぼ唯一の伝えである。

ポーモーナは果樹の手入れに打ち込み、森の神シルウァーヌスやピークスの求愛をことごとく退けた。庭に閉じこもって外の誰にも会おうとしない。

季節と変化の神ウェルトゥムヌスは、彼女を得ようとしてさまざまな姿に身をやつす。刈り入れ人、剪定人、兵士、漁師——いずれも彼女の心を動かさなかった。最後に老女の姿をとって庭に入り、果樹の世話を褒めたうえで、葡萄の蔓が楡の木に絡んでこそ実を結ぶことを説き、ウェルトゥムヌスという若者の誠実さを語って聞かせる。そのうえで本来の姿に戻ると、ポーモーナは彼を受け入れた。

二人は8月13日の祭を共有する。この女神の祭司はフラーメン・ポーモーナーリスと呼ばれた。ローマの古い港オスティアからほど近い場所に、ポーモーナールと呼ばれる聖なる森がある。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ヤコポ・ダ・ポントルモの絵画である。

属性は剪定鋏である。美術における一般的な表現では、果物を盛った皿、あるいは豊穣の角を伴う。

この女神が司るのは、果実の収穫そのものではなく、果樹が繁ることである。実った実を刈り取る側ではなく、木を手入れして実らせる側に立つ。剪定鋏が属性であることが、その性格をよく示している。他の多くの豊穣神が収穫と結びつくのに対し、ポーモーナは栽培に結びついている。

ギリシアに対応神を持たないという点も見逃せない。ローマの神々の多くがギリシアの神格と重ねられていくなかで、この女神は最後まで固有のままであった。デーメーテールと結びつけられることはあるが、両者の職掌は重ならない。

関わる神格・伝承

夫はウェルトゥムヌス。求愛を退けた相手としてシルウァーヌスとピークスが挙げられる。いずれもイタリア固有の森と野の神格であり、ギリシアからの受容を経ていない層に属する。

文化的足跡

この女神の名は、地名として世界各地に残った。カリフォルニア州ロサンゼルス郡のポモナ市がその代表で、ポモナ大学はこの市で創立され、クレアモントへ移転したのちも名を保っている。イリノイ州ジャクソン郡のポモナ、フロリダ州パトナム郡のポモナ・パークも、いずれも果樹栽培にちなむ命名である。

1854年に発見された小惑星帯の小惑星32番はポモナと名づけられた。2003年に発見されたセイヨウミツバチの亜種にも、この女神にちなむ学名 Apis mellifera pomonella が与えられている。発見地の天山山脈は、栽培リンゴの祖先種が最も多様な遺伝的変異を示す地域である。

果樹の女神の名が、リンゴの起源地で見つかった蜂に与えられた。命名の連想としては、これ以上ないほど整っている。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

POMONA
ポーモーナ
ローマ神話
ウェルトウムス
配偶者
収載データなし
POMONA
ポーモーナ
ローマ神話
ウェルトウムス
配偶者
収載データなし
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資料

Wikidata
Q171239 — 骨格データの出典
Commons
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