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ポレヴィーク
PLATE — ПОЛЕВИК
SLAVI · スラヴ神話
ПОЛЕВИК

ポレヴィーク

ポレヴォイ · パリャヴィーク · ポリョヴィーク

Ivan Bilibin PUBLIC DOMAIN

東スラヴの野の主。一枚の畑に一人だけいて、真昼の炎天に現れる。焔色の毛と穀穂の髭を持ち、旋風と火花を伴う。実りを左右する一方、人を迷わせ殺すこともある。

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解説

概要

ポレヴィーク(Полеви́к / Polevik)は、東スラヴの野の主である。名は「野の」を意味する形容詞に由来し、ベラルーシではパリャヴィーク、ウクライナではポリョヴィークと呼ばれる。

スラヴ神話不浄なる力のなかで、この霊はいささか影が薄い。家のドモヴォーイ、森のレーシー、水のヴォジャノーイに比べて語りの数がはるかに少なく、記録された像は輪郭を欠いてぼんやりしている。伝えが確認されるのも、ロシア北西部と南部、ベラルーシ北東部、ウクライナの一部と、畑の占める割合が大きい地域に限られる。「じいさま野っぱら」「野の主」「麦のじい」といった呼び名で語られた。

登場する物語

一枚の畑に一人。これがこの霊についての最も一貫した観念である。棲み処は畑のなかの窪みや起伏であり、動きだすのは正午か、日の照りつける暑い時刻である。

作法は他の霊と変わらない。牧人は畑に放した家畜を見てくれるよう頼み、収穫を願う者は贈り物を捧げた。だが応じ方は概して険しい。人を驚かせ、道を見失わせ、ときには殺す。家畜を害し、作物を荒らす。森の主が公正な主として語られたのに対し、野の主については、機嫌を取った話より害を受けた話のほうが多く残っている。

正午の炎天に現れるという点は、この霊をスラヴ神話のもう一つの真昼の存在——白い衣の女として麦畑に立ち、答えられぬ問いを重ねて人を打ち倒すポルードニツァ——に近づける。実際、両者の伝えはしばしば混ざり合う。

図像と象徴

姿は土地ごとに大きく違う。長い脚をした小男で、焔の色の毛に覆われ、目玉が飛び出し、角と、房のついた長い尾を持ち、髭が穀穂でできている——ウクライナではこれに仔牛のような耳、鉤爪、大きな歯、翼が加わる。ノヴゴロド県では白ずくめの白髪の老人とされ、ウクライナでも雪のように白いと語られた。ベラルーシでは長衣に樹皮の靴、手には杖。逆にオリョール県では、土のように黒い裸身に草の髪、色の違う両眼という姿で伝えられる。畑そのものを人の形にしたような像である。周囲の草丈に合わせて背が伸び縮みするともいう。

一貫しているのは、火と風である。彼の通るところには旋風が立ち、砂埃が舞う。尾の房で埃を巻き上げて姿を隠す。あまりに速く走るので、人の目には毛皮ではなく飛び去る火花に見える。昼は小さな男、夜はちらつく灯火という伝えもある。ヤロスラヴリ県では、火事の前に三頭立ての橇で村を駆け抜けると語られた。ヴラーソヴァはこれを「正午の光と熱の化身」と読む——麦を育てもし、火を放ちもする力である。

本ページに掲げたのは、イヴァン・ビリービンが1934年に描いた図版である。

関わる伝承

場所ごとに主がいるという世界像のなかで、ポレヴィークは畑を受け持つ。近縁の存在として、草地のルゴヴィーク、畦のメジェヴィーク、そして彼の妻とされる「野の女主人」の名が断片的に伝わる。ただしいずれも輪郭は薄い。

信仰の分布が土地の使われ方に沿っている点は、森の主と対照的である。レーシーの伝えが森林地帯で濃く草原で消えたのに対し、ポレヴィークは畑の広い地域にだけ現れた。人がどこで働いていたかが、そのまま誰を恐れたかを決めている。

文化的足跡

この霊が広く知られるようになったのは、19世紀の民俗学と20世紀の児童文学を通じてである。彫刻家セルゲイ・コニョーンコフは1910年に《野っぱらのじいさま》を木彫で刻み、現在トレチャコフ美術館が所蔵する。現代の作品では森や沼の妖精と一括りにされることが多いが、伝承のポレヴィークはあくまで開けた畑の、真昼の存在であった。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1325707 — 骨格データの出典