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ニンイシナ
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SVMER · メソポタミア神話
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ニンイシナ

ニンイシナ · イシンの女主 · Ninisina

「偉大な医師」として知られるグラ女神の図/ウェルカム・コレクション M0006293, CC BY 4.0 CC BY 4.0

イシンの守護女神で癒しの神格。神的な医師・助産婦と記され、悪霊を追い払う力も持つ。犬を象徴とし、イシンの神殿からは多数の犬の埋葬が発掘された。イシン王朝の守護神で、のちグラに吸収された。

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解説

概要

ニンイシナ(Ninisina、シュメール語で「イシンの女主」)は、メソポタミアの女神で、都市イシンの守護神を務めた。癒しの神格とみなされた。

医術に長けていると信じられ、神的な医師あるいは助産婦と記されえた。医術の役割の延長として、さまざまな悪霊を追い払うこともできると信じられた。その象徴には、メソポタミアの癒しの女神に一般的に結びつけられる犬のほか、医術の実践者に結びつけられる道具と衣が含まれた。

職能

ニンイシナへの讃歌は、この女神が自らの手で患者を診ることを歌う。「私は医師、私は助産婦、私は薬草を知る」——女神が一人称で自らの技を語る形式は、シュメールの讃歌に特徴的である。

悪霊を追い払うという職能は、メソポタミアの医術が呪術と不可分であったことを示す。病は悪霊の仕業であり、これを追う者が医師である。

政治的な位置

イシン第一王朝(前2017〜1794年)の時代、ニンイシナは王朝の守護神として重要な位置を占めた。王はこの女神の子と称し、その神殿エガルマフは王権の中心にあった。

イシンの没落ののち、ニンイシナの祭祀はグラに吸収された。バビロンではグラ、シッパルとテルカではニンカラック、ラガシュではバウ——地域ごとに異なる名の癒しの女神が、次第に一つの神格として理解されるようになった。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、「偉大な医師」として知られるグラ女神の図である。癒しの女神群に共通する図像である。

犬が最も重要な象徴である。イシンのグラ神殿の発掘では、三十体を超える犬の骨が儀礼的に埋葬された状態で見つかった。犬の像を捧げる奉納も多数出土する。

関わる神格・伝承

夫はパビルサグ、子はダムとグヌラ。グラ、ニンカラック、バウと習合。

文化的足跡

イシンのグラ神殿の犬の埋葬は、古代における犬と医療の結びつきを示す考古学的な証拠として、繰り返し論じられている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1390737 — 骨格データの出典