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ネスンス
PLATE — NETHUNS
ETRUSCAN · エトルリア神話
NETHUNS

ネスンス

ネスンス · Nethuns

ウシル・ネスンス・テサンを描いた青銅鏡/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

エトルリアの井戸の神で、のち海を含むすべての水を司った。名はケルトのネフタン、ヴェーダのアパム・ナパートと同源とされる。内陸の民の水の神が、ギリシアの影響で海の神になった。ピアチェンツァの肝臓に名が刻まれる。

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解説

概要

ネスンスは、古代イタリアのエトルリアの宗教における水の神で、もとは井戸や湧き水の神であったが、のちに海を含むすべての水を司るようになった。ギリシアの海の神ポセイドーンやローマのネプトゥーヌスにあたる。名は、ローマのネプトゥーヌスの名と同じく、隣り合うウンブリアの人々の言葉から借りたものと考えられている。エトルリアの神々の配置を伝える青銅の肝臓の模型にも、その名が刻まれている。

なお本サイトの分類では、エトルリアの体系に含めて扱う。

井戸から海へ

ネスンスは、もとは湧き水や井戸の神であった。ギリシアのポセイドーンと同じものとみなされるなかで、海の神となった。ローマのネプトゥーヌスもまた、もとは淡水の神であったが、ギリシアの影響を受けて海の神になった。エトルリアもローマも、内陸から始まった社会である。海の神があとから加わっていったことは、この地理と対応している。

名の由来

「ネスンス」の名は、アイルランドの泉の主ネフタンや、ペルシアとインドのヴェーダの神アパム・ナパートの名と同じ源を持つ可能性が高いとされる。これらはいずれも、「甥」「孫」を意味するインド・ヨーロッパ語族の古い語にさかのぼると考えられている。アパム・ナパートは「水の子」を意味し、水のなかにある火、つまり雷や水面の輝きを表すとされる。アイルランドのネフタンは、知恵の泉の主である。水の底にある火、あるいは光という考えを、インド・ヨーロッパ語族の人々が共有していた可能性が指摘されている。ただし、エトルリア語はインド・ヨーロッパ語族に属さないため、この説が正しければ、エトルリアの人々は、ローマのネプトゥーヌスの名のもとにもなったウンブリアの人々の言葉から、この名を借りたことになる。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、太陽の神ウシル、ネスンス、暁の女神テサンを描いた青銅鏡である。ピアチェンツァで見つかった青銅製の羊の肝臓の模型(紀元前2世紀)は、内臓から神意を読む術の教材と考えられており、十六に分けられた区画に神々の名が刻まれ、そのなかにネスンスの名もある。エトルリアの神々の配置を知るための、最も重要な資料である。

関わる神格・伝承

ポセイドーンやネプトゥーヌスにあたり、ネフタンやアパム・ナパートと同じ源を持つとされる。

文化的足跡

ピアチェンツァの肝臓の模型は、天空を十六に分けて、それぞれに神々を配置する体系を示すもので、エトルリアの宗教の研究の中心となる遺物である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1640742 — 骨格データの出典