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ムシュフシュ
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SVMER · メソポタミア神話
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ムシュフシュ

ムシュフシュ · シルシュ · シルルシュ

バビロン・イシュタル門のムシュフシュ(ペルガモン博物館蔵)/CC BY 2.0 CC BY 2.0

メソポタミアの混成獣で、獅子の前肢・鷲の後肢・蛇の身体を持つ。ニンアズからティシュパク、マルドゥク、ナブーへと神の交替とともに受け継がれた乗獣。バビロンのイシュタル門の釉薬煉瓦浮彫で最も知られる。

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解説

概要

ムシュフシュ(mušḫuššu、かつてはシルシュ、シルルシュとも読まれた)は、古代メソポタミア神話の生き物である。神話上の混成獣で、鱗に覆われた動物で、後肢は鷲の爪に似て、前肢は獅子のようで、長い首と尾、頭に二本の角、蛇のような舌、そして鶏冠を持つ。

ムシュフシュは、前6世紀のバビロン市のイシュタル門に現れることで最もよく知られる。

ムシュフシュはシュメール語 MUŠ.ḪUŠ「赤い蛇」のアッカド語主格で、「猛る蛇」とも訳される。ある著者は「輝きの蛇」と訳す(MUŠ はシュメール語で「蛇」)。古い読みシル・ルシュは、初期アッシリア学における楔形文字の誤読によるもので、実際の読みが判明する前にしばしば代用として用いられた。

神話における位置

ムシュフシュは、もとニンアズあるいはティシュパクの獣であったが、ハンムラビがエシュヌンナを征服したのちマルドゥクの獣となり、さらにナブーの獣ともなった。神の交替とともに、その乗獣が受け継がれた。

エヌマ・エリシュ』において、ティアマトが生んだ十一の怪物の一つとして名が挙げられる。ムシュマッフ(大蛇)、ウシュムガル(竜)とともに、蛇形の怪物の一群をなす。

倒された怪物が神の乗獣になるという構造が、この存在を規定する。マルドゥクがティアマトの軍を倒し、その怪物を自らの従者とした。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、バビロンのイシュタル門のムシュフシュである(ペルガモン博物館蔵)。

イシュタル門と行列大通りの壁面には、釉薬煉瓦の浮彫でムシュフシュ、獅子、牡牛が並ぶ。ムシュフシュはマルドゥク、獅子はイシュタル、牡牛はアダドの獣である。

前肢が獅子、後肢が鷲、身体が蛇という混成は、地上の獣・空の鳥・地下の蛇を一身に集める。三つの領域を支配する神の乗獣にふさわしい造形である。

関わる神格・伝承

ニンアズ、ティシュパク、マルドゥク、ナブーの獣。ティアマトの十一の怪物の一つ。

文化的足跡

イシュタル門は1930年代にベルリンのペルガモン博物館に復元され、ムシュフシュの図像は古代メソポタミア美術の最も広く知られた作例となった。

19世紀には「シルルシュ」の読みで、恐竜の生存説と結びつけて論じられたことがある。今日では学術的な根拠を持たない議論とされる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q595421 — 骨格データの出典