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SVMER · メソポタミア神話
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ティシュパク

ティシュパク · Tishpak · Tišpak

古代都市エシュヌンナの守護神で、戦と蛇の神。在来の神ニンアズに代わって主神となり、霊獣ムシュフシュを伴う。エシュヌンナでは神こそ都市の王とされ、海から生まれた蛇の怪物ラブを倒す神話が伝わる。

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解説

概要

ティシュパク(Tišpak)は、メソポタミアの神で、イラク東部ディヤーラ地方の都市エシュヌンナの守護神である。戦の神であり、蛇とその姿をした霊獣ムシュフシュ・バシュムと結びつけられた。名はシュメール語にもアッカド語にも由来せず、フルリの天候神テシュブと結びつける説やエラム起源説がある。

信仰

エシュヌンナの本来の守護神はニンアズで、その神殿エシキル(「清い家」)がのちにティシュパクの主神殿となった。アッカド時代からティシュパクがニンアズに代わって前面に出るが、両神は性格が似ていながら神名表では別神として扱われ、完全には融合しなかった。

ウル第三王朝が倒れたのち、エシュヌンナでは、ティシュパクこそ都市の王(ルガル)であり、人間の支配者はその代理(エンシ)にすぎないとする王権の観念が生まれた。王ビララマやダドゥシャは「ティシュパクに愛される者」と称した。前18世紀にエシュヌンナを征服したハンムラビは、法典の序文で自らを「ティシュパクの顔を輝かせる者」と呼んでいる。

神話・物語

新アッシリア時代のアッシュルバニパルの図書館に残る一枚の粘土板に、怪物ラブを倒す神話が伝わる。エンリルが天にその姿を描き、海が生んだ蛇の怪物ラブが国土を荒らし、神々は、これを倒して国を救う者に王権を与えようと言う。ティシュパクは雲を起こし嵐を呼び、印章を掲げて怪物を射倒した。粘土板は損傷が大きく、ティシュパクの名の読みも含めて解釈は分かれる。この神話をティシュパクと蛇との結びつきや守護神としての地位の由来とみる説があるが、断片からそこまで言えるかは疑問とする研究者もいる。

図像と象徴

固有の図像は特定されていない。エシュヌンナの円筒印章には、蛇形の怪物ムシュフシュに乗る神の姿が刻まれ、文書にも「竜を踏む」神と記される。

系譜と関係

妻は「エシュヌンナの女王」クッラ。子にナンシャクらがいる。後期の神名表はティシュパクをマルドゥクと同一視しており、マルドゥクのムシュフシュはエシュヌンナから引き継いだものとみる説がある。

文化的足跡

エシュヌンナは、ハンムラビ法典に先立つ『エシュヌンナ法典』を残した都市として、法制史の文脈で知られる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q2037752 — 骨格データの出典