マンティオス
マンティオス · Mantius · Mantios
予言者メラムプースの子で、名は「予言者」を意味する。子ポリュペイデースはアムピアラーオス死後の最も優れた予言者となり、孫テオクリュメノスがオデュッセウスの帰還を予言した。
解説
概要
マンティオス(Μάντιος)は、ギリシア神話の人物である。予言者であり、アルゴスの王であるメラムプースとイーピアナッサの子で、アバース、アンティパテースと兄弟。息子にポリュペイデース、クレイトスがいる。
神話・物語
マンティオスの子孫には優れた予言者が多く現れた。『オデュッセイア』第15巻によれば、クレイトスは美しさのために女神エーオースにさらわれた。ポリュペイデースはアポローンから予言の術を授けられ、アムピアラーオスの死後、最も優れた予言者になったと伝えられる。
ポリュペイデースの子がテオクリュメノスである。この予言者は、殺人を犯してアルゴスを追われ、ピュロスでテーレマコスに保護を求めてイタケーへ渡り、オデュッセウスの帰還と求婚者の滅亡を予言する。
パウサニアースは、オイクレースをアンティパテースの子ではなくマンティオスの子とする。この場合、アムピアラーオスはマンティオスの子孫ということになる。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
名は「予言者」を意味するマンティスに由来する。予言者メラムプースの子に、予言者そのものを意味する名が与えられている。
メラムプースの家系は、ギリシア神話における予言者の血統である。マンティオス、ポリュペイデース、テオクリュメノス——あるいはオイクレース、アムピアラーオス、アルクマイオーン——と、予言の力が世代を越えて受け継がれる。
関わる神格・伝承
父はメラムプース、兄弟はアバースとアンティパテース。子はポリュペイデースとクレイトス、孫はテオクリュメノス。
兄弟アバースの娘がリューシマケーであり、その子アドラーストスがテーバイ攻めの指導者となる。予言者の家系から、戦の指導者も出ている。
文化的足跡
日本語圏でこの名が挙げられることはまずない。『オデュッセイア』第15巻でテオクリュメノスの系譜が語られる箇所に、その名が現れる程度である。