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カニヤー・クマーリー
PLATE — DEVI KANYA KUMARI
BHARATA · ヒンドゥー神話
DEVI KANYA KUMARI

カニヤー・クマーリー

カニヤー・クマーリー · デーヴィー・カニヤー・クマーリー · Kanya Kumari

カニヤークマリ女神の図/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

インド最南端の地に祀られる少女の姿の女神。シヴァとの婚礼が鶏の鳴き真似で阻まれて以来、花婿を待ち続けている。処女であることが阿修羅を倒す力の源であり、婚礼のための米がそのまま砂になったと伝えられる。

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解説

概要

カニヤー・クマーリー(「乙女」)は、インド亜大陸の最南端カニヤークマリに祀られる、少女の姿の女神である。大女神マハーデーヴィーが少女の姿をとったものとされ、パールヴァティーやラクシュミー、バドラカーリーの姿ともみなされる。シヴァとの婚礼が神々の計らいで果たされず、今も花婿を待ち続けていると語られる。未婚であることが、そのまま女神の力の源となっている。

なお本サイトの分類では、ヒンドゥーの体系に含めて扱う。

インドの南の果て

カニヤークマリは、インド亜大陸の最南端の地で、ベンガル湾とアラビア海とインド洋が出会う場所とされる。かつて英語で「コモリン岬」と呼ばれたが、その名は「クマーリー」に由来する。古くから、海での沐浴や、日の出と日の入りを眺める巡礼の地として知られてきた。

果たされなかった婚礼

女神はシヴァと結婚することになっていた。ところが神々は、女神が結婚すれば阿修羅バーナースラを倒す力を失ってしまうと考えた。バーナースラは、処女によってしか倒されないという恩寵を得ていたからである。そこで聖仙ナーラダが鶏の鳴き声を真似た。夜明けが来たと思ったシヴァは、婚礼の吉時を過ぎたとして引き返してしまった。女神は今も、花婿を待ち続けているという。婚礼のために用意された米はそのまま砂になり、カニヤークマリの海岸の砂が色とりどりなのはそのためだとされる。土地の風景が、物語を証しているのである。のちに女神はバーナースラと戦い、これを倒した。

乙女の力

「カニヤー」は乙女、処女を意味する。結婚しないことが、この女神の力の源である。インドには、少女を女神として拝むクマーリー・プージャーの伝統があり、ネパールで生き神とされる少女クマーリーも、この系譜に連なる。同じく結婚できずに待ち続ける女神として、サバリマラのマーリカプラッタンマがいる。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、カニヤークマリ女神の図である。女神の像の鼻飾りのダイヤモンドがあまりに強く輝くため、船がそれを灯台と見誤ったという伝承があり、そのため寺院の東の門は閉ざされている。

関わる神格・伝承

パールヴァティー、ラクシュミー、バドラカーリーの姿とされる。

文化的足跡

カニヤークマリはインドの主要な巡礼と観光の地であり、沖の岩の上には1970年に建てられたヴィヴェーカーナンダ岩記念堂が立っている。

なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q14757699 — 骨格データの出典