ハカウィツ
ハカウィツ · ハカウィッツ · カカウィツ
キチェ・マヤの山の神で、アハウ・キチェ家系の守護神。名は「山」「火の山」「最初の山」を意味し、蜂を象徴とする。トヒル・アウィリシュとともにクマルカフの三神殿を構成したが、その規模は家系の地位に対応して最も小さかった。
解説
概要
ハカウィツ(ハカウィツ、カカウィツとも綴る)は、グアテマラ高地の後古典期キチェ・マヤの山の神であった。
アハウ・キチェ家系の守護神であり、太陽神トヒルの伴侶であった。人身供犠を受けたとみられる。
語源
ハカウィツという語は、低地マヤ語で「山」を意味する。高地マヤ語のカカウィツは「火の山」を意味し、ハカウィツが主として火の神格であったことを示唆する。トヒルと同様である。
マム語では、これに似た語シュカクウィツが「黄色い蜂」を意味し、蜂はこの神格とそれに結びつく家系の重要な象徴であった。
チョル系の言語では、ハカウィツは「最初の山」を意味する。メソアメリカの宇宙観において、原初の海から最初に現れた山は、トウモロコシの神が生まれる場所であり、世界の中心である。
クマルカフにおける位置
キチェの都クマルカフには、トヒル、アウィリシュ、ハカウィツの三神殿があり、それぞれ異なる貴族家系の守護神であった。
ハカウィツの神殿は、他の二つより小さかった。アハウ・キチェ家系が、ニハイブ家系やカウェク家系より下位にあったことに対応する。
神殿の規模が、家系の政治的な地位を示している。
山の神
キチェの祖先が最初に定住した山も、ハカウィツと呼ばれた。神の名が地名になり、あるいは地名が神の名になっている。
メソアメリカにおいて、山は水の貯蔵庫であり、祖先の住処であり、世界の柱である。山の神は、これらすべてを司る。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
関わる神格・伝承
アハウ・キチェ家系の守護神。トヒル、アウィリシュと三神をなす。
文化的足跡
グアテマラの考古学において、ハカウィツと呼ばれたキチェの最初の定住地の同定が、長く議論されてきた。