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イクトミ
PLATE — IKTÓMI
SEPTENTRIO · 北米先住民の神話
IKTÓMI

イクトミ

イクト · イクティニケ · ウンクトミ

ガートルード・スパラー画『イクトミと鴨』の挿絵。近代の児童書の図であり伝統的な図像ではない PUBLIC DOMAIN

ラコタの蜘蛛のトリックスター。もと知恵の神クサであったが、知恵の悪用を罰せられて狡猾さだけを残された。人に言葉を教えたともいう。教訓譚の中心的な登場者。

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解説

概要

イクトミ(Iktómi)は、ラコタの神話における蜘蛛のトリックスターの霊であり、ラコタの人々の文化英雄である。イクト、イクティニケ、クサ、インクトミ、ウンクトメ、ウンクトミといった別名は、諸民族の言語の違いによる。この蜘蛛の神格は北米の多くの部族に知られていた。

姿は蜘蛛だが、人間を含むあらゆる姿をとることができる。人間のときは赤、黄、白の顔料を塗り、目の周りに黒い輪を描くという。

神話・物語

多くの物語はトリックスターの型をとり、若者への教訓を中心とするが、イクトミはラコタの文化をもたらした者でもある。岩イニャンの長子で、もとクサと呼ばれた。

作家ジェイムズ・ウォーカーによれば、イクトミの起源は知恵の神クサにある。クサはその知恵を用いて女神に恥じて顔を隠させ、神に悲しみで頭を垂れさせたため、運動の神スカンがこれを罰した——もはや神々の宴に坐すことなく、友なく世界に坐し、その知恵は自らの策略に嵌まる狡猾さにすぎぬものとなる、と。そしてイクトミと名づけた。以来イクトミは、他者を滑稽にすることを喜ぶ悪戯の小鬼である。

イクトミは人間に言葉を教えたとも、蜘蛛の巣のように張り巡らされた罠——ドリームキャッチャーの起源——を教えたともいう。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、ガートルード・スパラーによる『イクトミと鴨』の挿絵である。近代の児童書の図であり、伝統的な図像ではない。

蜘蛛という選択が、この存在を規定する。巣を張って獲物を待つ動物が、策略を巡らせるトリックスターの姿になっている。知恵の神が罰せられて狡猾さだけを残されたという起源譚は、知恵と狡猾の境界を問うている。

関わる伝承

父はイニャン(岩)。コヨーテレイヴンナナボゾと、トリックスターの位置を共有する。南西部の蜘蛛の祖母も蜘蛛の姿をとるが、性格は対照的である。

ラコタでは、ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンが聖なる儀礼をもたらした者であるのに対し、イクトミは日常の教訓を担う。

文化的足跡

ジトカラ・シャ(ラコタの作家、1876〜1938年)の『昔のインディアン伝説』(1901年)は、イクトミの物語を英語で広めた最初期の作品である。

なお北米先住民の諸伝統は今日も継承されている生きた信仰であり、物語の多くは特定の民族・氏族に属するものとして語られる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q767795 — 骨格データの出典