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PLATE — YEE NAALDLOOSHII
SEPTENTRIO · 北米先住民の神話
YEE NAALDLOOSHII

スキンウォーカー

イー・ナードルーシー · スキンウォーカー · Skinwalker

ナバホ(ディネ)の伝承に語られる、害をなす妖術師。動物に姿を変える力をもつとされ、癒しを担う者たちの対極、共同体の価値を裏切る存在として畏れられる。

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解説

概要

スキンウォーカー(Skin-walker)は、ナバホ(ディネ)の伝承に語られる、害をなす妖術師である。ナバホ語でイー・ナードルーシー(yee naaldlooshii)、「それによって四つ足で歩む者」を意味する。北米先住民の神話における妖術の一形態であり、動物に姿を変え、あるいは動物に成り代わる力をもつとされる。この語は癒しを担う者には決して用いられない。ナバホの妖術にはいくつかの種類があり、スキンウォーカーはそのひとつ、アンティーニ('ánti'įhnii)と呼ばれる害ある妖術師に属する。病を癒す呪医(メディシンマン)とは対極の、共同体の価値そのものを裏切る存在として位置づけられる。

由来と物語

人がスキンウォーカーとなるのは、調和の道であるホージョー(hózhǫ́)を捨て、「妖術の道」を選ぶことによるとされる。その入門には、近親を手にかけるといった、共同体と血縁の絆を断ち切る最も重い禁忌の侵犯が求められると伝えられる(クラックホーン、1944年)。コヨーテ、狼、狐、梟、烏などの獣に姿を変え、昼は人として共同体に紛れ、夜ひそかに変身するという。隣接するアパッチやホピにも類似の観念があるが、あくまでナバホの宇宙観に根ざしたものであり、安易に同一視はできない。

図像と象徴

スキンウォーカーには、伝統的な図像が存在しない。ナバホの文化において妖術は死にまつわる主題であるがゆえに強い禁忌とされ、語ることも描くことも避けられてきたためである。したがってこの存在を象徴するのは、特定の姿かたちではなく、調和(ホージョー)の反転そのものである。秩序・血縁・聖なる掟の破綻を体現する点にこそ、その本質がある。図像の不在それ自体が、この主題の文化的な性格を物語っている。

関わる伝承

クラックホーンは『Navaho Witchcraft』(1944年)で、ナバホの妖術を妖術(witchery)・邪術・呪術・狂術の四種に分類し、スキンウォーカーをそのうち獣皮による変身を用いる妖術の系統に位置づけた。人類学は、この信仰を血縁を基盤とする社会の規範を維持し逸脱を抑止する装置として読み解いてきた。癒しを担う呪医と調和の理念との対比のなかにこそ、この存在の意味はある。

文化的足跡

スキンウォーカーは、ナバホの人々のあいだで部外者に軽々しく語られることのない主題でありつづけている。それは禁忌への畏れと、文脈を欠いた外部の理解への警戒による。近年インターネットの怪談やいわゆる「スキンウォーカー牧場」を通じて広まった像は、こうした文化的・道徳的文脈を切り離した外部からの翻案であり、本来の伝承とは性格を異にする。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q6632346 — 骨格データの出典
Commons
Skin-walkers — 図像カテゴリ