エイデュイア
イデュイア · エイデュイア · Eidyia
オーケアノスとテーテュースの末娘。コルキス王アイエーテースの正妻でメーデイアの母。名は「知る者」を意味し、娘の魔術の知識を予告している。
解説
概要
エイデュイア(Εἰδυῖα / Eidyia)は、オーケアノスとテーテュースの娘で、コルキス王アイエーテースの妻、メーデイアの母である。名は「知る者」を意味し、薬草と魔術に通じた娘の母にふさわしい名とされる。
神話・物語
ヘーシオドス『神統記』(958〜962行)は、アイエーテースが神々の意向により、オーケアノスの娘たちのなかで最も若い「頬美しい」エイデュイアを妻とし、彼女がアプロディーテーの力によって美しい足首のメーデイアを産んだと歌う。
ロドスのアポローニオス『アルゴナウティカ』では、エイデュイアはアイエーテースの正妻で、メーデイアとその姉カルキオペーの母である。カルキオペーは、金の羊に乗ってコルキスへ逃れて来たプリクソスの妻となった。メーデイアの弟アプシュルトスは、アイエーテースがエイデュイアを妻とする前に、ニュンペーのアステロデイアとのあいだにもうけた子とされる。アプシュルトスもエイデュイアの子とする伝えもある。
固有の物語は伝わらず、メーデイアの母として系譜に名が挙がるにとどまる。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
父はオーケアノス、母はテーテュース。夫はアイエーテース。子はメーデイア、カルキオペー(アプシュルトスも数える伝えがある)。
夫アイエーテースは太陽神ヘーリオスの子であり、メーデイアは父方で太陽に、母方で大洋につながる。
文化的足跡
キケロー『神々の本性について』(3.48)は、メーデイアの母をイデュイアの名で挙げる。ローマの著者たちの系譜でも、この名はメーデイアの母として受け継がれた。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。