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カミッラ
PLATE — CAMILLA
ROMA · ローマ神話
CAMILLA

カミッラ

カミラ · Camilla

サンクトペテルブルク夏の庭園のカミッラ胸像/CC BY-SA 3.0 CC BY-SA 3.0

『アエネーイス』のウォルスキ人の女戦士。幼時に父が槍に縛って川の対岸へ投げ、ディアーナに捧げた。麦の穂を折らずに駆ける俊足で騎兵を率いたが、黄金の装束に目を奪われた隙に槍に貫かれた。

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解説

概要

ウェルギリウス『アエネーイス』において、ウォルスキ人のカミッラ(Camilla)は、ラティウムの戦争でトロイア人と戦う女戦士である。第11巻で主役を務め、トロイア人との戦いを率いて、ついに殺される。カミッラは王メタブスと女王カスミッラの娘である。

『アエネーイス』における物語

ウェルギリウスは、カミッラが足の速さのあまり、麦畑を穂を折らずに駆け、海を足を濡らさずに駆けることができたと語る。

カミッラが幼児のとき、父メタブスは王位を追われ、武装したウォルスキ人に追われて荒野へ逃げた。カミッラを腕に抱いていた。アマセヌス川が行く手を塞ぎ、子を案じたメタブスはカミッラを槍に縛りつけた。ディアーナにカミッラを従者——処女の戦士——として捧げると誓い、槍を対岸へ投げて、自らは泳いで渡った。幼いカミッラは牝馬の乳で育てられ、幼いころから狩りを覚えた。

戦争において、カミッラはトゥルヌスの側でトロイア人と戦った。第11巻では騎兵を率いて奮戦し、多くのトロイア人を討つ。しかし、キュベレーの神官クロレウスの黄金の装束に目を奪われ、これを追っているあいだに、エトルリア人アッルンスの槍に貫かれた。

ディアーナは従者オーピスを遣わしてアッルンスを射殺させ、カミッラの遺体を故郷へ運ばせた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、サンクトペテルブルクの夏の庭園にあるカミッラの胸像である。

女戦士という位置が、この人物を規定する。ギリシアのペンテシレイア——アキレウスと戦ったアマゾーンの女王——との対応が指摘される。いずれも外来の英雄の敵として戦い、戦場で死ぬ。

黄金の装束に目を奪われて死ぬという細部は、処女戦士の弱点として機能する。ディアーナに捧げられた者が、装飾への欲望で命を落とす。

関わる神格・伝承

父はメタブス、母はカスミッラ。ディアーナの従者。トゥルヌスの同盟者。

ウェルギリウス以前にカミッラの伝承は確認されず、ウェルギリウスの創作とみられる。ペンテシレイアを範として、イタリアの土着の女戦士が造形された。

文化的足跡

カミッラは、ルネサンス以降、女戦士の典型としてタッソ『解放されたエルサレム』のクロリンダなどに影響を与えた。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q3273586 — 骨格データの出典