アステュダメイア
アステュダメイア · ヒッポリュテー · Astydameia
ギリシア神話の女性の名。ペロプスの娘でアムピトリュオーンの母、ヘーラクレースに奪われたアミュントールの娘、ペーレウスを讒訴したアカストスの妻など四人が知られる。
解説
概要
アステュダメイア(Ἀστυδάμεια)は、ギリシア神話の女性の名である。主として四人が知られる。
同名の女性たち
ペロプスの娘。 エーリスの王ペロプスとヒッポダメイアの娘で、ピッテウス、アトレウス、テュエステースらと兄弟姉妹。ミュケーナイ王ペルセウスの子アルカイオスとのあいだに、アムピトリュオーンとアナクソーを産んだ。
アミュントールの娘。 テッサリアのオルメニオンの王アミュントールの娘で、ヘーラクレースとのあいだにクテーシッポスあるいはトレーポレモスを産んだ。ディオドーロスによれば、ヘーラクレースが求婚したところ、すでにデーイアネイラを正妻としていたためアミュントールが断り、怒ったヘーラクレースは王を殺して娘を奪った。
アカストスの妻。 イオールコス王アカストスの妻で、ステロペーとラーオダメイアの母。ペーレウスに恋して退けられ、逆に夫に讒訴して殺させようとした。この挿話はアカストスの項に整理してある。
ポルバースの娘。 ヘーラクレースとのあいだにクテーシッポスを産んだとする別系統の伝え。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
第三のアステュダメイアは、退けられた女が讒訴するという型に属する。アンテイア(ステネボイア)とベレロポーン、旧約聖書のポティファルの妻とヨセフ——同じ構図が繰り返される。
関わる神格・伝承
第一の夫はアルカイオス、子はアムピトリュオーン。第三の夫はアカストス。
文化的足跡
日本語圏でこの名が挙げられることはまずない。アムピトリュオーンの母、あるいはアカストスの妻として系譜に現れる程度である。