アルカイオス
アルカイオス(ペルセウスの子) · Alcaeus · Alkaios
ペルセウスとアンドロメダーの子でアムピトリュオーンの父。ヘーラクレースの名目上の祖父にあたり、英雄の本来の名アルカイオス、呼称アルキデースはこの祖に由来する。
解説
概要
アルカイオス(Ἀλκαῖος、「力」を意味するアルケーに由来)は、ギリシア神話の人物の名である。
なお、レスボス島の抒情詩人アルカイオス(前620年頃〜)は歴史上の人物であり、本項の扱う範囲ではない。
同名の人物たち
ペルセウスとアンドロメダーの子のアルカイオスは、ミュケーナイの王子で、ペルセース、ヘーレイオス、メーストール、ステネロス、エーレクトリュオーン、キュヌーロス、ゴルゴポネー、アウトクテーのきょうだいにあたる。ペロプスとヒッポダメイアの娘アステュダメイア、あるいはグーネウスの娘ラーオノメーや、メノイケウスの娘ヒッポノメーを妻とし、アムピトリュオーン、アナクソー、ペリメーデーの父となった。
ディオドーロスによれば、ヘーラクレースは、もとはアルカイオスと名づけられていた。このアルカイオスの血を引いていたためで、のちに「ヘーラーの栄光」を意味するヘーラクレースに名を改めたという。ヘーラクレースを指すアルキデースという呼び名も、同じ祖先の名に由来する。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
この人物の重要性は、ヘーラクレースの祖父であるという一点にある。アムピトリュオーンの父であり、したがってヘーラクレースの名目上の祖父にあたる。ペルセウスの血統がヘーラクレースに至る経路を担っている。
「力」を意味する名が、その裔である最強の英雄の本来の名になったという設定も見逃せない。
関わる神格・伝承
父はペルセウス、母はアンドロメダー。子はアムピトリュオーン。孫はヘーラクレース(名目上)。
アムピトリュオーンの妻アルクメーネーは、兄弟エーレクトリュオーンの娘である。つまりヘーラクレースの両親は従兄妹にあたり、いずれもアルカイオスの血を引く。
文化的足跡
日本語圏では、ヘーラクレースの祖父として系譜に現れる程度である。しかし「アルキデース」というヘーラクレースの呼称は、ギリシア文学において繰り返し用いられ、この祖の名を今日まで伝えている。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。