梵語デーヴァの訳で、バラモン教・ヒンドゥー教の神々が仏教に取り込まれ、護法善神として再配置されたものの総称。如来・菩薩・明王に次ぐ第四の階層に置かれる。帝釈天・梵天・毘沙門天をはじめとする四天王・弁才天・吉祥天・夜叉などが含まれ、その多くはインドの神格に対応する。重要なのは、天部が輪廻を超えていないと解される点である。寿命は長大でも定命であり、尽きればふたたび生死に戻る。仏より下位に置かれるこの構図が、在来の神々を否定せずに包摂するという大乗仏教の作法をよく示している。
GLOSSARIUM · TENBU / DEVA