三枚の粘土板に記されたアッカド語の叙事詩で、ハンムラビの曾孫アンミ・サドゥカ王期の写本が最も古い年代を示す。重労働に耐えかねた下位の神々が反乱を起こしたため、代わって働く者として人間が粘土から造られる。しかし人間が増えすぎて騒がしくなると、エンリルは疫病と飢饉、最後には大洪水で人類を滅ぼそうとする。エンキの助言で船を造ったアトラ・ハシースだけが生き延びる。人間がなぜ造られ、なぜ滅ぼされかけたのかを一本の筋で説明する、洪水神話の最も体系的な記録である。
GLOSSARIUM · ATRA-HASIS EPIC