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ゼートス
PLATE — ΖΗ͂ΘΟΣ
HELLAS · ギリシア神話
ΖΗ͂ΘΟΣ

ゼートス

ゼトス · ゼートス · Zethos

Carole Raddato CC BY-SA 2.0

ゼウスとアンティオペーの子でアムピーオーンの双子の弟。石を担いでテーバイの城壁を築いた牧人の側の兄弟。

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解説

概要

ゼートス(Ζῆθος / Zēthos)は、ゼウスアンティオペーの子で、アムピーオーンと双子の兄弟である。牧畜と狩猟に生き、力仕事を担った。

古代の著述家は、この兄弟を対比の型として用いた。竪琴を弾く兄と、石を担ぐ弟。エウリピデスの散逸悲劇『アンティオペー』では、二人が「どのような生き方が優れているか」を論じ合う場面が置かれていた。プラトン『ゴルギアス』はこの論争を引き、実務を重んじる側の主張を彼の言葉として引用する。哲学と実践の優劣という議論の、最も古い型の一つがここにある。

神話・物語

母アンティオペーは伯父リュコスとその妻ディルケーに虐待されていた。キタイローンで生まれた双子は羊飼いに育てられ、成長ののち母と再会する。二人はリュコスを討ち、ディルケーを牡牛に縛りつけて引きずり殺した。

テーバイの支配者となった二人は城壁を築く。兄が竪琴を弾いて石を動かしたのに対し、彼は自らの背で石を運んだ。同じ城壁を、一人は音楽で、一人は力で築くという分担である。

妻テーベー——彼女の名からテーバイの市名が生じたとされる——との間に一子をもうけたが、妻が誤ってこれを殺し、彼は悲嘆のうちに死んだ。妻をアエードーンとする版では、彼女はニオベーの子の多さを妬んで長子を殺そうとし、誤って我が子を殺す。嘆いた彼女は夜鳴鶯(ナイチンゲール)に変えられた。兄の妻が子を失って石になり、弟の妻が子を失って鳥になる——双子の家に同じ喪失が二重に置かれている。

図像と象徴

彼が現れるのは、兄とともにディルケーを処刑する場面に限られる。本ページの主画像はポンペイの「トスカーナ大公の家」から出た第三様式の壁画(後30年頃、ナポリ国立考古学博物館)で、暴れる牡牛にディルケーを縛りつける双子を描く。同じ主題の彫刻《ファルネーゼの牡牛》は、既存のアムピーオーンの項に掲げている。

同じ場面を扱う二つの作例が、ヘレニズム彫刻とローマ壁画という別の媒体で残っていることは、この主題が古代を通じて需要を持ち続けたことを示す。石を運ぶ姿を単独で描いた作例は知られていない。

系譜と関係

父ゼウス、母アンティオペー。双子の兄アムピーオーン。妻はテーベーあるいはアエードーン、子はイテュロス。

兄の妻ニオベータンタロスの娘であり、双子の家はリューディアの王家と結びついた。彼らの死後、テーバイの王位はカドモスの直系であるラーイオスへ戻る。

文化的足跡

エウリピデス『アンティオペー』の兄弟論争は、断片とプラトンの引用からその内容が知られる。実務と観想のいずれを選ぶかという問いが、双子という形で舞台に載せられたことは、前5世紀のアテーナイにおける教育論の反映として論じられてきた。

なお、テーバイの二つの城門のうち一方が彼の名を負い、もう一方が兄の名を負っていたとパウサニアースは記す。都市が双子の分担をそのまま門の名に留めていたことになる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q196865 — 骨格データの出典
Commons
Zethus — 図像カテゴリ