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PLATE — YNGVI
NORÐR · 北欧神話
YNGVI

イングヴィ

イングヴィ · イング · イングウィ

フレイのより古い名とみられる神名。ゲルマン祖語イングワズは北海沿岸の部族イングウァエオネスの祖であり、古ルーン文字ᛜの名でもある。古英語のルーン詩は、車を伴って海を越え去るイングを歌う。

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解説

概要

古ノルド語イングヴィ(Yngvi)、古高ドイツ語イング/イングウィ、古英語イングは、神フレイのより古い名であったとみられる神名に関わる名である。

ゲルマン祖語のイングワズは、インガエウォネス——より正確にはイングウァエオネス——の伝説上の祖であり、また古ルーン文字ᛜとアングロサクソン・ルーン文字ᛝ(音価 ŋ)の再構成された名でもある。

なお本サイトの分類では、ゲルマン諸民族に共有される神名として北欧の体系に含めて扱う。

フレイとの関係

新エッダ』において、フレイはイングヴィ・フレイ(イングヴィフレイル)と呼ばれる。「フレイ」自体が「主」を意味する称号であり、イングヴィが本来の名であったとする説が有力である。

スウェーデンの王統ユングリング家は、イングヴィ・フレイを祖とする。『ヘイムスクリングラ』の「ユングリング家のサガ」は、ウプサラの王たちがこの神の裔であると記す。

イングウァエオネス

タキトゥスは『ゲルマーニア』において、マンヌスの三子から出た三部族の一つとしてインガエウォネスを挙げる。北海沿岸に住む諸族である。

「イング(ワズ)の民」を意味するこの名が、後世のイングヴィの名と対応する。すなわち、神名が部族名の由来になっている。

ルーン

古ルーン文字の第二十二字ᛜは、イングワズと呼ばれる。古英語のルーン詩は次のように歌う。

「イングは初め、東デネの人々のもとにあった。のち海を越えて東へ去り、車が後に続いた。かくして戦士たちは英雄に名を与えた」

車を伴って去るという記述は、ネルトゥスの車の行列、およびフレイの像を車に乗せて巡ったというスウェーデンの伝承と対応する。

図像と象徴

固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

名のみが複数の言語圏に残るという点が、この神格を規定する。北欧ではフレイの別名、大陸では部族の祖、イングランドではルーンの名——同じ名が三つの形で残っている。

関わる神格・伝承

フレイの別名。イングウァエオネスの祖。ルーン文字イングワズ。ユングリング家の祖。

文化的足跡

イングランド(Engla land)の名を、イングヴィと結びつける説が近世に提出されたが、今日では否定されている。アングル人の名に由来するというのが定説である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q365005 — 骨格データの出典