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五方上帝
PLATE — WUFANG SHANGDI
SINÆ · 中国神話・道教
WUFANG SHANGDI

五方上帝

五方上帝 · 五帝 · 青帝

五方上帝を表す図 PUBLIC DOMAIN

五行と五方に対応する中国の五柱の至高神。青帝(東・木)、赤帝(南・火)、黄帝(中央・土)、白帝(西・金)、黒帝(北・水)からなり、それぞれ伝説の帝王が配される。昊天上帝との関係は歴代の礼学における千年の論争であった。

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解説

概要

五方上帝は、中国の宗教において東西南北と中央の五つの方角を治める五柱の天帝である。それぞれが五行の一つと季節、色に対応し、伝説上の帝王が割り当てられている。宇宙の秩序を方位と元素で整理する五行の思想を、神々の姿で表したものといえる。

なお本サイトの分類では、中国神話・道教の体系に含めて扱う。五柱が組をなすため群記事とする。

五柱と五行

東の青帝は木と春に当たり、太皞(伏羲)と同一視される。南の赤帝は火と夏に当たり、神農(炎帝)とされる。中央の黄帝は土に当たり、黄帝その人である。西の白帝は金と秋に当たり、少昊とされる。北の黒帝は水と冬に当たり、顓頊とされるが、のちに玄武(真武大帝)として独立に広く祀られるようになった。

方位・季節・色・元素という複数の系列を一つに対応づけるため、四方に中央を加えて五とし、四季には土用を加えて五とする。この体系は戦国時代から漢代にかけて整えられ、伝説上の帝王たちがその枠に割り振られた。神話の王が、空間と元素の体系の一部に組み込まれたのである。

王朝の色

五行が一定の順に巡るという考え方は、王朝の交替の理論にも用いられた(五徳終始説)。各王朝は自らがどの元素の徳を受けたかを定め、それに合った色を尊んだ。秦は水の徳で黒を、漢ははじめ水、のちに土の徳で黄を用いた。宇宙論の体系が、王朝の正統性を論じる枠組みとして使われたのである。

天を祀る論争

漢代以降、五方上帝は国家の天の祭祀で祀られた。ところが、唯一の至高神である昊天上帝と五方上帝との関係は、礼学の大きな論争となる。後漢末の鄭玄は昊天上帝と五方上帝を合わせて「六天」としたが、魏の王粛はこれを退けて昊天上帝のみを認めた。この対立は、以後の王朝の祭祀制度をめぐって千年にわたり繰り返し論じられた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、五方上帝を表した図である。

関わる神格・伝承

黄帝を中央に置く。黒帝の系譜からは玄武が道教の神として独立に発展した。

文化的足跡

五行と五方の対応は、中国の暦、医学、建築、芸術のあらゆる領域に及び、今日も風水や中医学のなかに生きている。

なお道教と中国の民間信仰は今日も信仰されている生きた伝統であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q9384963 — 骨格データの出典
Commons
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