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神農
PLATE — 神農
SINÆ · 中国神話・道教
神農

神農

しんのう · 炎帝 · 炎帝神農

鋤を持つ神農の図 PUBLIC DOMAIN

三皇の一人で農耕と医薬の祖とされる帝。鋤を作って五穀の栽培を教え、『淮南子』では百草を嘗めて一日に七十の毒に遭った。漢代以降は炎帝と同一視され、牛頭人身で表される。日本でも医薬業の祖神として大阪・少彦名神社に祀られる。

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解説

概要

神農(しんのう)は、古代中国の伝承で、人々に農耕と医薬を教えたとされる帝である。三皇の一人に数えられ、漢代以降は炎帝と同一視されて炎帝神農とも呼ばれる。民間では神農大帝、薬王大帝、五穀仙帝などと尊称され、農業と医薬の神として祀られる。

神話・物語

伝えによれば、神農は木を削って鋤や鍬を作り、土地を耕して五穀を播くことを人々に教えた。

『淮南子』修務訓によれば、神農は百草の味と水泉の甘苦を嘗めて、人々に避けるものと取るものを知らせ、そのために一日に七十の毒に遭ったという。後世には、一日に七十二の毒に遭い、そのたびに茶で毒を解いたとも、ついに断腸草を嘗めて腸がちぎれて死んだとも語られる。唐の陸羽『茶経』は「茶の飲みものたるは神農氏に発す」と記す。後漢の頃にまとめられた最古の本草書『神農本草経』は、その名を冠している。

炎帝との関係

炎帝は南方と火に配される帝で、漢代以降、神農と同一視されるようになった。『国語』晋語は、少典が有蟜氏を娶って黄帝と炎帝を生み、炎帝は姜水のほとりで育ったので姜姓となったと伝える。『史記』では、神農氏の世が衰えたのち、黄帝が阪泉で炎帝と戦って勝ち、神農氏に代わって天子となった。

現代中国では、炎帝神農氏は黄帝と並ぶ祖とされ、中国人は自らを「炎黄子孫」と称する。

図像と象徴

牛の頭をもつ人の姿で表されることが多く、晋の皇甫謐『帝王世紀』も「人身牛首」と記す。手には薬草や鋤を持つ。本サイトが掲げるのは、鋤を持つ神農の図である。

系譜と関係

『帝王世紀』によれば、父は少典、母は有蟜氏の娘の女登である。『山海経』海内経は、炎帝の妻を赤水の子の聴訞とする。『山海経』北山経では、炎帝の末娘の女娃が東海で溺れて鳥の精衛となった。後代には蚩尤を炎帝の子孫とする伝えもある。三皇としては、伏羲、女媧(あるいは燧人)と並ぶ。

文化的足跡

日本の医薬業界では、神農を祖神として祀る。大阪・道修町の少彦名神社(神農さん)は、少彦名命とともに神農を祀り、製薬業者の信仰を集める。11月の神農祭は「大阪の祭りの締めくくり」と呼ばれる。

なお中国の民間信仰と道教は今日も継承されている生きた信仰であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

少典
『国語』晋語: 少典が有蟜氏を娶って黄帝と炎帝を生む(炎帝と神農の同一視は漢代以降)
女登
『帝王世紀』: 有蟜氏の娘女登が神龍に感じて炎帝を生む
黄帝
黄帝
兄弟姉妹
神農
神農
中国神話・道教
聴訞
『山海経』海内経: 炎帝の妻、赤水の子聴訞が炎居を生む
CREATURE
精衛
精衛
『山海経』北山経: 炎帝の少女、名は女娃(炎帝と神農の同一視は漢代以降)
◆
少典
『国語』晋語: 少典が有蟜氏を娶って黄帝と炎帝を生む(炎帝と神農の同一視は漢代以降)
◆
女登
『帝王世紀』: 有蟜氏の娘女登が神龍に感じて炎帝を生む
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神農
神農
中国神話・道教
◆
聴訞
『山海経』海内経: 炎帝の妻、赤水の子聴訞が炎居を生む
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資料

Wikidata
Q313336 — 骨格データの出典