ウェゴイア
ウェゴイア · ウェク · Vegoia
エトルリアの宗教の女性の予言者で、聖典の一部の著者とされる。雷の解釈、都市と聖所の建て方、土地の測量と境界の規則を説き、境界を侵す者には災いが下ると警告した。その断片はローマの『土地測量家集成』に引用されて残る。
解説
概要
ウェゴイア(エトルリア語ウェク。ウェクイ、ウェクウィア、ベゴエとも)は、エトルリアの宗教における巫女、予言者、あるいはニュンペーである。エトルリアの膨大で複雑な聖典の一部の著者とされ、それらは都市や聖所を正しく建てる方法、畑の排水、法や規則の定め方、空間の測り方、時の分け方を説いていた。土地の区画の規則と儀礼を定め、境界の遵守と保全をつかさどったとされる。
信仰
ウェゴイアは主に、エトルリアの都市クルシウム(今日のキウージ)の伝承から知られる。その啓示は「ウェゴイアの書」と呼ばれ、雷を解釈する『雷の書』と、儀礼の書の一部、とりわけ『運命の書』を含んでいた。『雷の書』は、神々が放つ雷の意味を、天の区画図によって読み解く鍵を与えるもので、地平を区画に分けて神々に割り当てるこの区分はウェゴイアに帰せられる。同じ区分は、犠牲の動物の肝臓を小宇宙として読むときにも対応し、土地の測量と区画にも通じていた。
ウェゴイアは、こうした規則が守られるよう見張り、破る者には恐ろしい災いや呪いが下るとされた。そのため、土地の所有と権利、法、契約をつかさどる力とみなされた。治水の法を定めたとも伝えられる。
境界の書
ウェゴイアのものとされる文書の一部は、ローマの『土地測量家集成』に引用されて残っている。そこでは、境界石を動かす者は神々に罰せられ、その家は滅び、身は病に冒され、作物は嵐や雹に損なわれると警告されている。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。
系譜と関係
エトルリアの聖典の成り立ちをつかさどったとされる二人のうちの一人で、もう一人は子どもの姿で古の賢者の知を持つタゲスである。ラサ・ウェクウィアと同一視されることがある。