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PLATE — ВЕДЬМАК
SLAVI · スラヴ神話
ВЕДЬМАК

ヴェドマーク

ヴェジマーク · ヴェドマ · ヴィエジミン

スラヴの民間信仰における男の呪術師。人と家畜を治す一方、病を送り家畜を殺すともされた。名は「知る者」を意味し、知識と呪術が同じ語で呼ばれている。

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解説

概要

ヴェドマーク(ロシア語 ведьмак)は、スラヴの民間信仰における男の呪術師である。女性形はヴェドマ(ведьма、魔女)にあたる。

スラヴの異教が持っていたシャーマン的な側面が、この役割には濃く残っている。

登場する物語

ヴェドマークは人と家畜を治療する。他方で悪魔と結んだ者とも考えられ、病を送り、家畜を殺し、収穫を台無しにするなど、害をもたらす力を持つとされた。この語は罵倒の言葉としても用いられる。

ヴェドマークはあらゆる動物、あらゆる物体に姿を変えることができる。

治す者と害する者が同一であるという点が、この存在の核心である。共同体のなかで薬草と呪文を扱う者は、その力ゆえに恐れられもした。ヨーロッパ各地の「賢しい者」(cunning folk)をめぐる伝承に共通する構図であり、魔女裁判の背景にもなった観念である。

図像と象徴

図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。ヴェドマークは特定の姿を持つ存在ではなく、人のうちのある種の者を指す語だからである。

名が意味するのは「知る者」である。スラヴ祖語 *vědět(知る)に由来し、古東スラヴ語 вѣдь(知識、呪術)に連なる。英語圏の伝承で用いられる cunning(狡知、知恵)という語の使われ方と正確に対応する。知識と呪術が同じ語で呼ばれるという事態は、この文化圏における知の位置を示している。

関わる伝承

同じスラヴ圏で害をなす存在としてはチョルトビェスがいるが、これらが霊であるのに対し、ヴェドマークは人である。悪魔と結ぶという説明は、キリスト教化以降に付け加えられたものと考えられる。

バーバ・ヤーガをはじめとするスラヴの魔女的存在との関係も、境界がはっきりしない。人か霊かという区別自体が、民間信仰においては流動的である。

文化的足跡

現代においてこの語が広く知られるようになったのは、アンドレイ・サプコフスキの小説『ウィッチャー』の影響による。英語では文脈によって witcher と訳されることがある。

ただし注意がいる。原作ポーランド語で「ウィッチャー」にあたる語 wiedźmin は、サプコフスキ自身が造語した新語である。ヴェドマークと同源の wiedźmak という語は、作中ではウィッチャーに対する蔑称としてのみ用いられる。ロシア語訳で wiedźmin を訳すために選ばれた語が Ведьмак であり、そこから英語圏に伝わった。

民間伝承の語が、現代の創作を経由して国際的に流通する——その過程で語義がずれるという典型的な例である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1978113 — 骨格データの出典
Commons
Vedmak — 図像カテゴリ