テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
日光菩薩
PLATE — सूर्यप्रभ
DHARMA · 仏教の尊格
सूर्यप्रभ

日光菩薩

にっこうぼさつ · 日光遍照菩薩 · 日光普照菩薩

Thyj CC BY-SA 4.0

薬師如来の脇侍で、月光菩薩と対をなして薬師三尊を構成する菩薩。『薬師経』では東方浄瑠璃世界の菩薩衆の上首とされる。奈良・薬師寺金堂の銅造立像は、日本の古代彫刻を代表する作。

01

解説

概要

日光菩薩(にっこうぼさつ、Sūryaprabha)は、仏教の菩薩で、薬師如来の脇侍として月光菩薩と対をなし、薬師三尊を構成する。日光遍照菩薩とも呼ばれ、薬師如来の向かって右(如来から見て左)に立つ。

信仰

『薬師経』(玄奘訳『薬師瑠璃光如来本願功徳経』)によれば、薬師如来の東方浄瑠璃世界には日光遍照・月光遍照という二人の菩薩がいて、無数の菩薩衆の上首として薬師如来の正法を保つ。経典が二菩薩について語るのはこれだけで、独自の説話はない。日光菩薩が独立して信仰されることはまれで、ほとんどの場合、薬師三尊の一尊として造られた。

図像と象徴

月光菩薩と左右対称になるように造られる。一方が右腕を上げれば他方は左腕を上げるといった具合で、上げた手の指で輪を作る作例が多い。宝冠や持物に太陽を表す日輪をつけることもある。

日本の代表作は、奈良・薬師寺金堂の薬師三尊像の脇侍立像(銅造、国宝)である。腰をひねって体重を片脚にかける姿で、7世紀末の本薬師寺から移されたものか、8世紀初めの平城京移転後に新たに造られたものかをめぐって長く論争がある。主画像は、中国広東省汕頭の天壇花園に置かれた現代の日光菩薩像である。

系譜と関係

薬師如来の脇侍で、月光菩薩と対をなす。太陽を神格化した天部の日天(スーリヤ)とは別の尊格である。

文化的足跡

薬師寺の日光・月光菩薩像は、日本の古代彫刻を代表する作として、美術史の概説や教科書で繰り返し取り上げられる。

なお仏教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその尊格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q2661877 — 骨格データの出典