レフア
レフア · Rehua
マオリの最高天に住むきわめて神聖な存在で、アンタレス、ベテルギウス、シリウスのいずれかと同一視される。死に触れられず、盲目を癒し死者を蘇らせる。訪ねてきたタネに鳥と果樹を与え、地上に森と鳥をもたらしたと伝えられる。
解説
概要
レフアは、マオリ神話においてきわめて神聖な存在で、一部の伝承では十番目にして最も高い天ランギ・トゥアレアにあるテ・プタヒ・ヌイ・オ・レフアに住む。特定の星と同一視され、北島のトゥーホエの人々にとってはアンタレスであり、ベテルギウス、あるいはシリウスとする人々もいる。最も高い天に住むため死に触れられず、盲目を癒し、死者を蘇らせ、あらゆる病を癒す力を持つ。
神話・物語
南島のンガーイ・タフの伝承によれば、レフアはランギとパパの長子で、はじめは稲妻として現れたが、天へ昇るときに人の姿をとった。のちに兄弟のタネが訪ねてくると、レフアの髪には鳥が住んでいて、その虱を食べていた。レフアは従者にその鳥を料理させてタネをもてなそうとしたが、タネは驚いて食べるのを断った。鳥がきわめて神聖(タプ)なレフアの頭の虱を食べていたからである。しかしレフアはタネに地上へ持ち帰る鳥を与え、罠のかけ方を教えた。タネは鳥が食べる果樹も持ち帰り、こうして地上に森と鳥が生まれたという。
図像と象徴
主画像は、レフアと同一視される星の一つシリウスの、伴星シリウスBとともに描いた想像図である。
系譜と関係
ランギとパパの子で、カイタンガタの父、マウイの祖先とされる。タヒチでは、レフアは新年の星の神で、双子座やプレアデス星団を生み、年の主とされた。
なおマオリの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその神格の伝承に関する学術的な整理である。
領分・別名
親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。