パドマーヴァティー
パドマーヴァティー · アラメール・マンガ · アラルメール・マンガイ
ラクシュミーの化身でヴェンカテーシュワラの妃。王が田を耕すと蓮のなかから見つかったという。婚礼の費用を富の神クベーラから借りた神のために、ティルパティへの寄進はその返済を助けるものとされる。
解説
概要
パドマーヴァティー(Padmāvatī、「蓮の女」)は、ヒンドゥー教の女神ラクシュミーの化身で、南インドのティルパティに祀られるヴィシュヌの姿ヴェンカテーシュワラの妃である。王が田を耕していると蓮のなかから見つかったと伝えられる。
神話・物語
王アーカーシャ・ラージャが田を耕していると、蓮の花のなかに女の子がいた。これがパドマーヴァティーである。地上に降りたヴィシュヌであるヴェンカテーシュワラは、この娘に恋をした。ところが婚礼には莫大な費用がかかった。ヴェンカテーシュワラは富の神クベーラから借金をしたが、元本を返すことができず、世の終わりまで利子を払い続けることになったという。ティルパティの寺院への信者の寄進は、この神の借金の返済を助けるものと理解されている。
ティルマラの丘のヴェンカテーシュワラ寺院は、寄進の額で世界有数の寺院である。参拝者は髪を剃って捧げる。パドマーヴァティーの寺院は、丘の麓のティルチャヌールにある。参拝はまず妃であるパドマーヴァティーの寺院から始めるのが作法とされている。
ジャイナ教にも、同じ名を持つ女神がいる。蛇の冠を戴く守護の女神で、第二十三代の祖師パールシュヴァナータに仕える。ヒンドゥーのパドマーヴァティーとは別の存在である。
図像と象徴
本サイトの主画像は、パドマーヴァティーを描いた図である。
系譜と関係
ヴェンカテーシュワラの妃で、ラクシュミーの化身である。ジャイナ教の同名の女神とは別の存在である。
文化的足跡
ティルパティは、今日インドで最も参拝者の多い聖地の一つである。
なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。