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ムーカーンビカー
PLATE — MOOKAMBIKA
BHARATA · ヒンドゥー神話
MOOKAMBIKA

ムーカーンビカー

ムーカーンビカー · Mookambika

コッルールのムーカーンビカーの図 PUBLIC DOMAIN

至高の女神の一相で、恩寵を得る直前の阿修羅の舌を縛って願いを口にできなくし、そののち討った——名は「口の利けない者の母」を意味する。哲学者シャンカラが振り返ってはならない禁忌を破ったため女神がコッルールに留まったとされる。幼児が初めて文字を書く儀礼の地。

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解説

概要

ムーカーンビカーは、ヒンドゥー教の至高の女神アーディ・パラーシャクティの一つの姿で、南インドのカルナータカ州コッルールに祀られている。名は「口のきけない者の母」を意味し、恩寵を願い出ようとした阿修羅の舌を縛って言葉を奪い、そのうえで討ったという物語に由来する。カルナータカ、ケーララ、タミル・ナードゥで広く信仰されている。

なお本サイトの分類では、ヒンドゥーの体系に含めて扱う。

言葉を奪う

阿修羅カウマースラは、苦行を重ねてシヴァから恩寵を得ようとしていた。いよいよ願いが聞き入れられるというとき、女神は阿修羅の舌を縛り、口がきけないようにした。願いを言葉にできなくなった阿修羅は恩寵を得られず、「口のきけない阿修羅」ムーカースラと呼ばれるようになる。女神はそののちこれを討った。こうして女神は、「口のきけない者(ムーカ)の母(アンビカー)」と呼ばれるようになった。力で打ち倒す前に、恩寵を得るための言葉そのものを奪って、危険を未然に防いだのである。

振り返った哲学者

8世紀の哲学者アーディ・シャンカラは、女神をケーララへ招こうとした。女神は、途中で決して振り返らないという条件で後をついて行くことを承諾した。ところがコッルールまで来たとき、女神の足首の鈴の音がふいに止んだ。不安になったシャンカラが振り返ると、女神はその場に留まり、それ以上は進まなかった。これが今日のコッルールの寺院の由来とされる。振り返ってはならないという禁忌は、ギリシアのオルペウスや日本のイザナギの物語にも見られる。

文字を習い始める地

コッルールの寺院では、ヴィジャヤダシャミの日に、幼い子供が初めて文字を書く儀礼(ヴィディヤーランバム)が行われる。隣のケーララ州からもとりわけ多くの人々が訪れ、州境を越えた巡礼の地となっている。本尊は、シヴァと女神の力が一つになったリンガである。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、コッルールのムーカーンビカーを描いた図である。

関わる神格・伝承

アーディ・パラーシャクティの一つの姿である。

文化的足跡

コッルールのムーカーンビカー寺院は、南インドの主要な巡礼地の一つである。

なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q56759767 — 骨格データの出典