モーデーシュワリー
モーデーシュワリー · モーデーシュワリー・マーター · Modheshwari
マータンギーの一つの姿で、グジャラートのモードの共同体の家系の守護女神。祈る人々を妨げる阿修羅カルナートを討つため、パールヴァティーの口から噴き出した炎から十八本の腕を持って生まれた。モーデーラの町の名はこの女神に由来するとされる。
解説
概要
モーデーシュワリーは、十大女神の一柱マータンギーの一つの姿で、インド西部グジャラート州のモードと呼ばれる共同体の家系の守護女神(クラデーヴィー)である。人々を苦しめる阿修羅を討つため、パールヴァティーの口から噴き出した炎から生まれたと語られる。ヒンドゥーの体系に含めて扱う。
神話・物語
伝承によれば、阿修羅カルナートがこの地で、バラモンやヴァイシャの人々の祈りを妨げて荒らしていた。人々がそろってパールヴァティーに守りを求めると、女神は怒り、その口から炎が噴き出した。その炎から、女神の一つの姿であるモーデーシュワリーが生まれ、カルナートを討ち果たして、モードの人々に祝福を与えた。女神は、自らを崇める者をつねに守ると約束したという。
図像と象徴
十八本の腕にそれぞれ武器を持つ姿で表され、三叉戟が最も目立つ。ほかに剣、水瓶、法螺貝、棍棒、縄、杖、太鼓などを持つ。
系譜と関係
マータンギーの一つの姿で、パールヴァティーから生まれた。モードの共同体は、モード・ブラーフマン、モード・パーティーダール、モード・ヴァイシャなどの諸集団から成り、いずれもモーデーラ地方の出身とされる。
文化的足跡
古い寺院の一つはモーデーラにあり、町の名はこの女神に由来するとされる。寺院は名高い太陽神殿の遺跡の近くにあり、階段井戸の下にももう一つの古い礼拝の場がある。パタン県のチャーナスマーにも古い寺院があり、アフマダーバード、ヴァドーダラーなど各地にも寺院がある。
なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。