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雷公
PLATE — 雷公
SINÆ · 中国神話・道教
雷公

雷公

らいこう · 雷神 · 雷師

Donald A. Mackenzie PUBLIC DOMAIN

中国の雷の神。漢代には連鼓を引き槌を振るう力士の姿で描かれ、明清には鳥の嘴と翼をもつ鬼神となった。人の法の及ばない罪を雷で罰するとされ、稲妻の女神電母と対をなす。日本の雷神の図像の源流。

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解説

概要

雷公(らいこう)は、中国の雷の神である。雷神・雷師とも呼ばれ、道教では雷部を統べる九天応元雷声普化天尊のもとに属する。稲妻の女神電母と対をなし、天に代わって悪人を雷で撃つ神とされた。

神話・物語

雷の神の姿は古くから描かれてきた。『山海経』海内東経は、雷沢に住む雷神を竜の身体に人の頭をもち、自らの腹を叩いて雷を鳴らすものと記す。

後漢の王充は『論衡』雷虚篇で、当時の画工が雷を連なった太鼓の形に描き、力士のような男を雷公と呼んで、左手で連鼓を引き右手で槌を振るう姿に描いたと伝える。雷鳴は連鼓を打つ音だというのである。王充自身は、雷公が天に代わって罪人を撃つという俗信をこの篇で論駁している。

雷が撃つのは、不孝の者、五穀を粗末にする者、人目を逃れて悪事を働いた者とされた。人の法の及ばない罪を天が罰するという観念は、のちの善書や民間の説話で広く語られた。電母が鏡で地上を照らして善悪を見分け、雷公がそこを撃つとも言われる。

図像と象徴

明清以降の図像では、鳥の嘴と鷹の爪をもち、背に翼を負った青い身体の鬼神として描かれ、手に楔と槌を持つ。連鼓を背負う姿も受け継がれた。主画像は、1923年刊のドナルド・A・マッケンジー『中国と日本の神話』に収められた挿絵である。

系譜と関係

電母と対をなし、風伯と雨師とともに天候を司る神々を構成する。日本の雷神の連鼓を負う姿は、『論衡』の伝える漢代の雷公の図像の系譜に連なる。

文化的足跡

「天打雷劈」(天に打たれ雷に裂かれよ)は、今日も中国語で誓いや罵りに用いられる。台湾と華南の廟には、雷公と電母の像が祀られている。

なお中国の民間信仰と道教は今日も継承されている生きた信仰であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承/点線=異伝・別系統。

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資料

Wikidata
Q1910200 — 骨格データの出典