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PLATE — LAIMA
SLAVI · スラヴ神話
LAIMA

ライマ

ライメー · ライメレア · ゲグテー

バルト神話の運命の女神。出産・婚姻・死に関わり、妊婦の守護者とされた。ラトビアではカールタ、デークラと三女神をなし、最終的な決定を下すのはライマである。

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解説

概要

ライマ(Laima)は、バルト神話の運命の女神である。出産、婚姻、そして死に関わり、妊婦の守護者とされた。

本サイトでは、バルトの神格を体系区分の都合上スラヴの項目としてまとめている(当DBに baltic のコードがないため)。

神話・物語

ラトビアの神話では、ライマと姉妹のカールタ、デークラが運命の三女神をなす。北欧のノルンやギリシアのモイライに似た構成である。三柱の職掌は近いが、デークラが子どもを、カールタが成人の生涯を、ライマが母たちを受け持つ。個人の運命について最終的な決定を下すのはライマであり、三柱のうちで際立って人気が高い。

19世紀末の出産の儀礼には、ライマへの供物——鶏、羊、手拭い、その他の織物——が含まれていた。儀礼はサウナ(ピルティス)で行われ、女だけが参加を許された。

リトアニアの神話では、ライマ(運命)はライメー(幸運)およびラウメー(妖精)としばしば混同される。関連する神格にはダリア(運命)とギルティネー(死をもたらす者)がいる。

最も重要な務めは、生まれたばかりの子の生涯がどうなるかを予言することである。ライマが一人だけのこともあれば、三人のライマが互いに矛盾する予言を下すこともあった。最後に下される宣告は取り消しがきかず、ライマ自身にも変えられない。

この予定説をもって、リトアニアの宗教を宿命論的と評した時代がある。1837年、マンフレート・ティーツは、リトアニア人が定められた運命を信じていたために恐れを知らぬ戦士であったと書いた。これに対しアルギルダス・ジュリアン・グレマスは、そうした見方は皮相であり、ライマは運命を定めるのではなく、ただそれを知っているにすぎないと論じた。

リトアニアの大洪水神話のある版では、ライマが人類の誕生に立ち会っている。

図像と象徴

図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。現代のラトビア新異教(ディエヴトゥリー)が制作した図像は複数あるが、いずれも近年の信仰実践の産物である。

象徴として重要なのは、鳥と樹である。ライマはゲグテー(カッコウ)と関係づけられた。グレマスはこれを別個の女神とみなし、他の研究者はライマの化身とみる。ゲグテーは時と季節の移り変わりを司る。その鳴き声の数が、その人の余命を告げると信じられた。春には、その年の残りをどう過ごすかも決める。たとえばカッコウの声を聞いたときに金を持っていなければ、その年は貧しく過ごすことになる。

ライマの聖なる樹は菩提樹である。

関わる神格・伝承

姉妹はカールタとデークラ。現代のディエヴトゥリーでは、この三柱を「三人のライマ」と呼び、同じ女神の三つの相であるとする。

リトアニアではラウメー、ライメー、ダリア、ギルティネーと近い位置にあり、名も職掌も互いに滑りやすい。運命という観念が複数の名に分けて担われている点は、ギリシアやローマにも見られる事態である。

文献に初めて現れるのは、ダニエル・クラインが集め1666年に刊行したリトアニアの歌集のラテン語序文で、ヴィルヘルム・マルティーニがライメレアの名で言及した。マテウス・プレトリウス、ヤーコプ・ブロドフスキ、フィリップ・ルーイクらもこの女神に触れている。

文化的足跡

ライマの名は、ラトビアで最も広く用いられる女性名の一つである。同名の菓子会社もラトビアを代表するブランドとして知られる。

運命の女神が国民的な菓子の商標になるという事態は、バルト諸国の文化復興の性格をよく示している。異教期の神格の名は、19世紀以降の民族意識のなかで再発見され、日常の商標や人名として定着した。神話の記録がほとんど残らない一方で、名だけは生活のなかに生き続けている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1543737 — 骨格データの出典
Commons
Laima — 図像カテゴリ