テオニム THEONYM · 世界神話アーカイブ 神格を検索
コーディヤール
PLATE — KHODIYAR
BHARATA · ヒンドゥー神話
KHODIYAR

コーディヤール

コーディヤール · ジャンバイ · Khodiyar

コーディヤールの像/CC BY-SA 4.0 CC BY-SA 4.0

グジャラートとラージャスターンの民間の女神。子のないことで遠ざけられた詩人ママディヤがシヴァに祈って得た七人の娘の末子で、蛇に咬まれた兄を救うため冥界へ行き、帰りに足を引きずったことから「コーディ(足を引きずる)」の名を得た。鰐に乗る姿で表される。

01

解説

概要

コーディヤールは、インドのグジャラート州とラージャスターン州で信仰される民間の女神で、鰐に乗る姿で表される。詩人の家系チャーランに生まれた七人姉妹の末娘が女神になったとされ、名は、蛇に咬まれた兄を救う水を求めて冥界へ降り、その帰りに足を痛めたことに由来する。グジャラートで最も人気のある民間の女神の一柱である。

なお本サイトの分類では、ヒンドゥーの体系に含めて扱う。

子のない詩人

女神の物語を伝える『シュリー・コーディヤールマーター・アーキヤーン』によれば、8世紀の終わり頃、マイトラカ朝の都ヴァッラビーの近くに、チャーラン(詩人・系譜の語り手の家系)のママディヤ・ガドヴィーという男が住んでいた。王と親しい間柄であったが、子がなかった。その地位を妬んだ商人たちは王の祭司を通じて、子のない者の顔を見るのは不吉だと王に吹き込み、王はママディヤを遠ざけた。嘆いたママディヤがシヴァに祈ると、その恩寵によって七人の娘と一人の息子が授けられた。

足を痛めた末娘

あるとき息子が蛇に咬まれて倒れた。末娘のジャンバイは、毒を消す水を得るために冥界へ降りていった。その帰り道、彼女は足を痛めて引きずるようになった。グジャラート語で「足を引きずる」を意味する「コーディ」が、そのまま女神の名コーディヤールとなった。兄を救うために負った傷が、名として残ったのである。冥界からの帰りには鰐に乗って戻ったとされ、これが鰐に乗る姿の由来となっている。

チャーランの女神たち

コーディヤールを含む七人の姉妹は、いずれも女神として祀られている。グジャラートやラージャスターンには、チャーランの家系の娘が女神となった例が多く、グジャラートのバフチャラー・マーターやラージャスターンのカルニ・マーターもチャーランの出身である。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、コーディヤールの像である。

関わる神格・伝承

チャーランの女神の系列に属し、バフチャラー・マーター、カルニ・マーターと並ぶ。

文化的足跡

コーディヤールはグジャラートで最も人気のある民間の女神の一柱で、多くの共同体で家系の守護女神(クラデーヴィー)として祀られている。

なおヒンドゥー教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

02

領分・別名

03

資料

Wikidata
Q2730903 — 骨格データの出典