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カイ・カーウース
PLATE — کی‌کاووس
PERSIA · ペルシア神話
کی‌کاووس

カイ・カーウース

カイ・カーウース · カイ・カウス · カウィ・ウサン

白い悪魔に洞窟で鎖につながれたカイ・カーウース(フリーア美術館蔵 F2006.7) PUBLIC DOMAIN

『シャー・ナーメ』で最も愚かな王として描かれるイランのシャー。悪魔に捕らわれ、鷲に玉座を運ばせて天へ昇ろうとして墜落し、そのたびにロスタムに救われた。息子シヤーヴァシュとは断絶したまま死別した。

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解説

概要

カイ・カーウース(カイ・カーウス、カイ・カウスとも)は、大イランの神話上の歴史におけるシャー(王)であり、『シャー・ナーメ』の登場人物である。

カイ・コバードの子であり、王子シヤーヴァシュの父である。カーウースは百五十年にわたってイランを治め、そのあいだ名高い英雄ロスタムにしばしば——次第に渋々ながら——助けられた。孫のカイ・ホスロウが跡を継いだ。

愚かな王

カイ・カーウースは、『シャー・ナーメ』において最も愚かな王として描かれる。

マーザンダラーンの遠征。 悪魔の歌に誘われてマーザンダラーンへ攻め入り、白い悪魔(ディーヴェ・セフィード)に捕らえられて盲目にされた。ロスタムが七つの試練を経て救い出した。

天への飛行。 天へ昇ろうと考え、玉座の四隅に鷲を繋ぎ、その上に肉を吊るした。鷲が肉を追って昇り、玉座も昇った。

しかし鷲が疲れて落ち、王は森に墜落した。恥じて隠れていたところをロスタムに見つけられた。

繰り返される失敗。 王が愚行を犯し、ロスタムが救う。この繰り返しが、両者の関係を規定する。

王権への批判。 『シャー・ナーメ』は、王が常に正しいとは描かない。愚かな王を英雄が支えるという構図は、王権への批判を含むと読まれてきた。

息子の死

シヤーヴァシュが継母の讒言を受けたとき、カイ・カーウースは息子より妃を信じかけた。

火の試練で潔白が証明されたのちも、父子の関係は戻らなかった。和議の誓いを破れという父の命を拒み、シヤーヴァシュは亡命して死んだ。

父が子を失う。 ロスタムが子を殺したのと対をなす。『シャー・ナーメ』において、父と子の断絶が繰り返される。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、白い悪魔に洞窟で鎖につながれたカイ・カーウースの図である。

関わる神格・伝承

子はシヤーヴァシュ、孫はカイ・ホスロウ。ロスタムに繰り返し救われた。

アヴェスターのカウィ・ウサンに対応する。ゾロアスター教の伝統においても、傲慢によって栄光(フワルナフ)を失った王とされる。

文化的足跡

鷲に玉座を運ばせる場面は、ペルシア細密画の主題として繰り返し描かれた。

アレクサンドロス大王の天空飛行の伝説との類似が指摘される。

なおゾロアスター教は今日も信仰されている生きた宗教であり、本項の記述はその神格と伝承に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1338913 — 骨格データの出典