カマプアア
カマプアア · 豚の子 · Kamapuaʻa
「豚の子」を意味するハワイの豊穣の半神で、豚・人・魚・草に変身する。火の女神ペレに求愛して拒まれ、溶岩と雨で戦った末、ハワイ島の乾いた側をペレ、湿った側を自らのものとして和解した。州魚フムフムヌクヌクアプアアの化身。
解説
概要
ハワイ神話において、カマプアア(「豚の子」)は、農耕の神ロノに結びつく豚人の豊穣の超人である。
ヒナとオアフの首長カヒキウラの子であり、とりわけマウイ島と結びつく。
クプア(半神)であるカマプアアは、火の女神ペレへの恋の追求で最もよく知られ、二人は激しい関係を持った。ペレの力にもかかわらず、カマプアアの執拗さは彼女の溶岩を鎮めることを可能にした。
ペレとの争い
求愛。 カマプアアはペレに求愛したが、ペレは「豚」と罵って拒んだ。
戦い。 二人は戦った。ペレは溶岩を放ち、カマプアアは雨と霧を呼んだ。カマプアアは魚に変じ、あるいは草に変じてこれをかわした。
激しい戦いの末、他の神々が仲裁した。
島の分割。 二人はハワイ島を分けることで和解した。乾いた側(コナ、カウー)はペレのもの、湿った側(ヒロ、プナ)はカマプアアのものとされた。
風上と風下。 ハワイ諸島は貿易風によって、雨の多い側と乾いた側に分かれる。この地理的な事実が、二神の分割として語られている。
変身
カマプアアは複数の姿をとる。
豚、人、そして魚(フムフムヌクヌクアプアア——「豚の鼻を持つ魚」)、草(クーパラ)、そして美しい男である。
豚の鼻を持つ魚。 ハワイ州の州魚フムフムヌクヌクアプアアは、カマプアアの化身の一つである。その名は「豚のような鼻を持つ縫い合わせる魚」を意味する。
豚と農耕
豚はポリネシア人が航海とともに運んだ家畜である。
土を掘り返す豚の習性が、耕作と結びつけられた。豚が掘った土に作物が育つ。
ロノとの関係。 ロノは農耕と雨の神であり、その祭マカヒキにおいて豚が捧げられた。カマプアアはロノの一相ともされる。
図像と象徴
本サイトが掲げるのは、カマプアアを表す図の集成である。
関わる神格・伝承
母はヒナ、父はカヒキウラ。ペレと争った。ロノと結びつく。
文化的足跡
フムフムヌクヌクアプアアは、1985年にハワイ州の州魚に定められた(2006年に恒久化)。その長い名は、ハワイ語の知名度を高めた。
なおハワイ・サモア・トンガ・タヒチの伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその神格の伝承に関する学術的な整理である。