PLATE — HESAT
AEGYPTVS · エジプト神話
HESAT
ヘサト
ヘサト · Hesat
牝牛の姿の女神で、人類に乳——「ヘサトのビール」——を与えた。ファラオと牡牛の神々を乳で育て、アヌビスの母とされる。ヘリオポリスの聖牛ムネウィスの母牛たちはこの女神の墓地に葬られた。
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解説
概要
ヘサト(Hesat)は、牝牛の姿をとる古代エジプトの女神である。
人類に乳——「ヘサトのビール」と呼ばれた——を与え、とりわけファラオと複数の古代エジプトの牡牛の神を乳で育てたと言われた。
職能
『ピラミッド・テキスト』において、ヘサトはアヌビスの母、そして死んだ王の母であると言われる。
とりわけヘリオポリスで崇拝された生ける牡牛の神ムネウィスと結びつき、ムネウィス牛の母たちはヘサトに捧げられた墓地に葬られた。プトレマイオス時代(前304〜30年)には、女神イシスと密接に結びつけられた。
エジプト神話において、ハトホルは主要な牛の神格の一つであり、ヘサトはその一相ともされる。
乳の女神
「ヘサトのビール」という表現が、この女神を規定する。乳が、ビールと同じく人を養う飲み物として理解されている。
エジプトにおいて牛乳は聖なる飲み物であり、供物として神に捧げられ、また薬としても用いられた。乳を出す牝牛が女神であるという観念は、養う力の直接の神格化である。
王が女神の乳を吸う図像は、王権の神聖さを示す定型として、神殿の壁面に繰り返し表された。神の乳で育てられた者が、神の子として王位に就く。
図像と象徴
固有の図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。乳を出す牝牛、あるいは頭上に乳の器を載せた牝牛として表される。
関わる神格・伝承
アヌビスの母。ムネウィスと結びつく。ハトホル、イシスと習合。バト、メヘト・ウレトと並ぶ牝牛の女神。
文化的足跡
ヘリオポリスのムネウィス牛の墓地からは、その母牛の埋葬も発掘されており、ヘサトの祭祀の実態を示す。
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領分・別名
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資料
Wikidata
Q1035843 — 骨格データの出典