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PLATE — GWAWL FAB CLUD
CELTAE · ケルト神話
GWAWL FAB CLUD

グワウル

グワール · グワウル・アプ・クルド · Gwawl ap Clud

中世ウェールズ『マビノギ四枝』第一枝でリアンノンの婚約者だった男。策でプイスから花嫁を奪ったが、逆に袋へ詰められて打ちすえられた。

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解説

概要

グワウル(Gwawl fab Clud、「クルドの子グワウル」)は、中世ウェールズのマビノギオン所収『マビノギ四枝』第一枝に登場する人物である。リアンノンの婚約者であり、プイスの敵役にあたる。父クルドについては名のほかに何も伝わらない。

物語における彼の役どころは、言葉の拘束力を体現することにある。プイスが中身を確かめずに与えた約束を突きつけて花嫁を奪い、そして同じく言葉によって袋に閉じ込められる。

神話・物語

リアンノンはゴルセズ・アルベルスでプイスに、自分は本来グワウルに与えられる定めだったが、この男を望まずプイスを選んで来たのだと告げていた。

一年後、ヒヴァイズ・ヘンの宮廷で催された婚礼の宴に、絹の錦をまとった立派な栗毛の男が現れる。彼は願いを乞い、プイスは中身を聞かずに承知した。男はグワウルであり、求めたのはリアンノンと、宴と、その支度一切であった。プイスは花嫁を手放すほかなかったが、宴と支度は自分のものではないとして渡さず、婚礼は一年後に持ち越される。

その一年のあいだにリアンノンがプイスへ授けた策が実を結ぶ。婚礼の日、乞食の姿で現れたプイスは、けっして満たされぬよう魔法をかけた小さな袋に食物を乞うた。いくら入れても満ちないのを訝しんだグワウルに、プイスは、身分ある強い者が袋を踏んで「もう十分だ」と言わねば満ちないと答える。リアンノンに促されて袋に踏み込んだグワウルは、そのまま頭から袋をかぶせられた。外に伏せていた手勢が呼び集められ、一人ずつ袋を蹴り、あるいは杖で打つ。袋のなかで何が入っているのかと問われ、穴熊だと答える——物語はこれを「袋のなかの穴熊」という遊びの最初の例と伝える。

袋のなかから彼は、袋に入れられた男を殺すのに名誉はないと訴えた。プイスはこれを認め、復讐も賠償の請求もしないという誓いと引き換えに解き放つ。傷を負ったグワウルは手勢とともに去り、第一枝に二度と現れない。

図像と象徴

図像は伝わらず、当サイトも主画像を掲げない。

彼に結びつく標識は袋一つである。満たされない袋は、限度を知らない要求そのものの形をしている。願いの中身を告げずに求め、中身を聞かずに承知するという言葉のやりとりが、そのまま底のない袋という物になって返ってくる。ウェールズ語で語られる贈与と約束の作法が、これ以上ないほど具体的な形をとった場面である。

系譜と関係

父はクルド。婚約者はリアンノン、敵はプイス。

この人物の重要性は、退場したあとに現れる。第三枝でダヴェドから人も家畜も消え失せる災いは、魔術師スィウィド・アプ・キル・コエドが友グワウルの受けた辱めに報いるために起こしたものであった。袋のなかで打たれた一夜が、二枝を隔ててプリデリとリアンノンを塔に閉じ込める。四枝が互いに独立した物語でないことを示す、最も明快な糸の一本である。

文化的足跡

「袋のなかの穴熊」は、この場面を由来とする遊びの名として中世ウェールズに知られていた。物語がわざわざ「これが最初である」と断るのは、当時の聞き手がその遊びを知っていたからにほかならない。四枝には、こうした語源譚や由来譚がしばしば埋め込まれている。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1137963 — 骨格データの出典