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グラーニャ
PLATE — GRÁINNE
CELTAE · ケルト神話
GRÁINNE

グラーニャ

グラーニャ · グラニア · Gráinne

『ロマンスの書』所収のグラーニャの挿絵 PUBLIC DOMAIN

コルマク王の娘で、フィン・マックールとの婚約を嫌い、ゲッシュを課して戦士ディルムッドと駆け落ちした。アイルランド中の巨石墳墓が二人の寝床と呼ばれる。老王・若妻・若い戦士の三角関係の型を代表する。

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解説

概要

グラーニャ(Gráinne、英語化グラニア)は、アイルランド神話のフィアナ・サイクルにおける、王コルマク・マク・アルトの娘である。

中期アイルランド語の文献『フィンとグラーニャ』、および17世紀の物語『ディルムッドとグラーニャの追跡』の中心人物の一人であり、後者は彼女とフィアナの長フィン・マックールとの婚約、そしてフィンの戦士ディルムッド・ウア・ドゥウヴネとの駆け落ちを語る。

神話・物語

『ディルムッドとグラーニャの追跡』において、グラーニャはフィンとの結婚を約束されていたが、その老齢を嫌い、婚約の宴でディルムッドと関係を結ぶ。ディルムッドは当初フィンへの忠義から拒んだが、彼女はゲッシュ(禁忌の誓い)を課して駆け落ちを強いた。

二人の長い逃避行が始まる。アイルランド中を追われ、一夜以上同じ場所に留まらなかった。各地の巨石墳墓(ドルメン)は「ディルムッドとグラーニャの寝床」と呼ばれる。

やがてフィンは表向き和解し、二人は落ち着いて子をもうけた。しかしフィンは猪狩りに二人を誘い、ディルムッドは魔法の猪に傷つけられた。フィンの掌の水は誰でも癒す力を持っていたが、フィンは三度水を汲み、三度こぼした。ディルムッドは死んだ。

グラーニャはその後、フィンと結婚したという。この結末は、後世の語り手を困惑させ、さまざまに解釈されてきた。

図像と象徴

本サイトが掲げるのは、『ロマンスの書』のグラーニャの挿絵である。

ゲッシュによって男を動かす女という位置が、この人物を規定する。ディルムッドは自らの意志ではなく、誓いの拘束によって駆け落ちする。恋愛が呪術的な強制として語られている。

関わる神格・伝承

父はコルマク・マク・アルト。婚約者はフィン・マックール、駆け落ちの相手はディルムッド・ウア・ドゥウヴネ。

老いた王・若い妻・若い戦士という三角関係は、デアドラとノイシュ、コンホヴァルの物語と同型であり、さらにアーサー王・グィネヴィア・ランスロットの物語の原型ともされる。

文化的足跡

アイルランド各地のドルメンが「ディルムッドとグラーニャの寝床」と呼ばれる習俗は、先史時代の遺構が中世の物語に結びつけられた例として知られる。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q1551263 — 骨格データの出典