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神L
PLATE — GOD L
MAYA · マヤ神話
GOD L

神L

神L · ゴッドL · God L

19世紀の模写(作者不詳) PUBLIC DOMAIN

交易と結びつくスペイン征服以前のマヤの主要な神で、ジャガーの耳と梟を頂く帽子を持つ老神。商品の包みと杖を持つ商人の姿で富を表す一方、葉巻を吸う姿は呪術を、ジャガーと梟の属性は冥界と戦を示す。パレンケの十字の神殿の浮彫が名高い。

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解説

概要

神Lは、絵文書の神々のシェルハス・ツィンマーマン・タウベ分類における名で、スペイン征服以前のマヤの主要な神の一柱であり、とりわけ交易と結びつく。高齢によって特徴づけられ、マム(「祖父」)と呼ばれる神々の一柱である。ジャガーの特徴、とりわけその耳を持ち、梟を頂く羽根の広い帽子と、ジャガーの外套、あるいはアルマジロの甲羅に似た文様の外套を身につける。最もよく知られた記念碑的な表現は、パレンケの十字の神殿の内陣の門柱にある。

名

『ドレスデン絵文書』の神Lの名の文字の主な要素は、黒く塗られた老人の頭である。読みは分かっていないが、エク・チュアフであった可能性もある。

信仰

神Lの持物や場面は、少なくとも三つの主な働きを示している。

一つは富である。商品の包みと杖をたびたび持ち、衣の裾に足跡が描かれることもあって、旅する商人を思わせる。その富は、とくにメキシコ湾岸のカカオ園を指すとも考えられており、カカシュトラでは神Lがトウモロコシの茎やカカオの木とともに表されている。富には女性も含まれるらしく、プリンストンの壺では五人の若い女性に囲まれ、『ドレスデン絵文書』ではトウモロコシのしるしを持つ若い女神を抱いている。

二つ目は呪術とシャーマニズムである。神Lがしばしば吸う葉巻は、商人の魔除けの呪術、あるいはシャーマンの習いを示すとも考えられる。帽子の梟は冥界と夜とのつながりを示し、ナワトル語で妖術師を指す「梟人間」の語を思わせる。ジャガーもまた夜と冥界を指す。

三つ目は戦である。ジャガーと梟の属性は、妖術、暴力、戦を示し、後古典期には冥界から昇る金星を人格化して犠牲者に槍を投げる姿でも表される(『ドレスデン絵文書』)。プリンストンの壺では、神Lのジャガーの宮殿の前で縛られた捕虜が首を刎ねられている。戦の神殿であるパレンケの太陽の神殿の中央の浮彫では、パレンケの王たちの聖なる盾と槍の標章を支えており、その従属的な姿勢は、打ち負かされた敵の首長を表すとも考えられる。

図像と象徴

主画像は、パレンケの神殿の、煙草を吸う神Lの浮彫を写した19世紀の模写である。

系譜と関係

後古典期の商人の神である黒い神M(『マドリード絵文書』)と並行する。ランダが記したユカタンの商人の神エク・チュアフは、ふつう神Mと結びつけられるが、神Lを指す可能性もある。稲妻の神カウィール(神K)とはたびたび組み合わされ、神Lが幼いカウィールを背に負う姿も描かれる。

なおメソアメリカの先住民の伝統は今日も継承されている生きた文化であり、本項の記述はその神格の伝承と図像に関する学術的な整理である。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q12744014 — 骨格データの出典