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PLATE — BERGELMIR
NORÐR · 北欧神話
BERGELMIR

ベルゲルミル

ベルゲルミール · ベルゲルミア · Bergelmir

北欧神話のヨトゥン。ユミルの血の洪水を「ルーズル」と呼ばれる器に乗って生き延び、霜の巨人族を再興したとされる。

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解説

概要

ベルゲルミル(Bergelmir)は、北欧神話の巨人である。原初の巨人ユミル(アウルゲルミル)の孫にあたり、その血が引き起こした洪水を生き延びて、霜の巨人族を再興したとされる。

名は「熊のように吼える者」「山で吼える者」「剥き出しの吼える者」などと訳されてきた。ヤン・デ・フリースは、berg-gelmir(山で吼える者)ではなく ber-gelmir(熊のように吼える者)と読むべきだとする。

北欧神話に洪水譚があるとすれば、その唯一の典拠がこの存在である。ただし、それが本当に洪水譚なのかどうかには疑問が呈されている。

登場する物語

『ヴァフスルーズニルの言葉』において、彼はスルーズゲルミルの子、最初のヨトゥンであるアウルゲルミルの孫として現れる。オーディンが、アース神族とヨトゥンのなかで最も古いのは誰かと問うと、賢い巨人ヴァフスルーズニルはこの系譜を答える。

同じ詩でオーディンがアウルゲルミルの子孫の異様な生まれ方を尋ねると、ヴァフスルーズニルは、自分が知りうる最も古い記憶として、賢いベルゲルミルが「ルーズル」(lúðr)に横たえられたことを挙げる。詩が言うのはそれだけである。洪水にも、舟にも、脱出にも触れない。

物語の形を与えたのはスノッリである。『ギュルヴィたぶらかし』は、ボルの子ら——オーディン、ヴィリ、ヴェー——がユミルを殺したあと、その血が大地を覆う洪水となり、巨人族が溺れ死ぬなかで、ベルゲルミルだけが妻とともにルーズルに乗って逃れ、霜の巨人族を再興したと語る。

図像と象徴

図像は伝わらず、本サイトも主画像を掲げない。

この存在をめぐる問題は、ルーズルという一語に集約される。古ノルド語のこの語は、「棺」「揺り籠」「櫃」、あるいは臼の木部を指しうる。

ロバート・D・フルクは、スノッリの記述が詩の版と食い違うと指摘する。『散文のエッダ』はノアのような人物を提示するが、詩のほうはベルゲルミルがルーズルに「横たえられた」(lagiðr)と述べるにすぎず、これは彼が乳児であることを含意する——『ベーオウルフ』のスキュルド・スケーヴィングの物語と同じ形である。ただしフルクは、ルーズルが浮かぶ器として働くという決定的な要素を加えたのはスノッリだとも認めている。

鍵となるのはルーズルの語義である。フルクによれば、この語は本来「粉櫃」を指すはずである。正確には、手挽き臼の石が据えられる、おそらく脚のついた木の箱あるいは桶である。『ヴァフスルーズニルの言葉』と『スノッリのエッダ』の注釈者の多くは「粉櫃」以外の意味——「棺(あるいは揺り籠)、櫃、方舟(つまり舟)」の範囲——を想定してきたが、フルクは、「方舟」という解釈がもっぱら『スノッリのエッダ』の一節に由来すると論じる。ベルゲルミルがノアに似ていること、そして古アイスランド語の ǫrk がノアの方舟と櫃・石棺の双方を指しうることが、その解釈を導いたというのである。

つまり、北欧神話の「洪水」は、キリスト教徒の写字生が旧約の洪水物語を通して古い詩を読んだ結果として生まれた可能性がある。詩そのものが伝えるのは、木の箱に横たえられた赤子という、意味の判然としない一場面にすぎない。

関わる神格・伝承

父はスルーズゲルミル、祖父はアウルゲルミル=ユミル。妻の名は伝わらない。この二人から霜の巨人族が増え直したとされ、以後のすべてのヨトゥンは彼の子孫ということになる。

世界各地の洪水神話と比較されることが多い。ただし北欧の場合、洪水は神の怒りでも世界の浄化でもなく、創世のために殺された身体から流れ出た血である。人類が滅びるのでもない——人間はまだ造られていない。滅ぼされるのは巨人族であり、生き延びるのも巨人族である。旧約の型に当てはめて読むと、この非対称が見えなくなる。

文化的足跡

ベルゲルミルの名が単独で語られることは少ない。ユミル殺害の場面の付随的な細部として、あるいは「北欧の洪水神話」の証拠として引かれるのが常である。

土星の不規則衛星の一つに、この名が付けられている。北欧神話の巨人の名を冠する一群の衛星のうちの一つである。

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領分・別名

親・配偶者・子までを表示(全体はフル系図ページへ)。実線=主要伝承点線=異伝・別系統

スルーズゲルミル
BERGELMIR
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北欧神話
スルーズゲルミル
BERGELMIR
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資料

Wikidata
Q266233 — 骨格データの出典