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アテン
PLATE — JTN
AEGYPTVS · エジプト神話
JTN

アテン

Aten

Andreas Praefcke PUBLIC DOMAIN

エジプト神話の太陽神。太陽円盤そのものを神格化した存在で、アクエンアテンが唯一至高の神へと引き上げた。人の姿をとらない図像で知られる。

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解説

概要

アテン(jtn / Aten)は、太陽の円盤そのものを神格化したエジプトの神である。もとは太陽神ラーの一側面——地平線のホルスと結びついたラー・ホルアクティ——として現れた光の顕現であったが、第18王朝の王アクエンアテンによって唯一至高の神へと引き上げられた。この改革を軸とする時代をアマルナ時代と呼ぶ。エジプトの神々の多くが人体や獣頭で表されるなかで、アテンは人の姿をとらない点で際立つ。

神話・物語

アテンの特異さは、神話らしい神話をほとんど持たないところにある。誕生や闘争、婚姻を語る物語はなく、アクエンアテンの神学のもとでは、世界を創り養う唯一の力として立ち現れる。王は都をテーベから新都アケトアテン(現テル・エル・アマルナ)へ移し、アメンをはじめとする旧来の神々の祭祀を抑え、その名を刻んだ碑を各地で削らせた。

王の墓などに伝わる「アテン大讃歌」は、アテンを万物の創造者・生命の維持者としてたたえる。その一節はしばしば旧約聖書『詩篇』104篇との類似が指摘され、比較宗教の関心を集めてきた。もっとも、これを世界最初の一神教と見るか、他の神の存在を否定しない単一神崇拝(ヘノテイズム)と見るかは、エジプト学者のあいだで議論が分かれる。讃歌が王とアテンの父子的な関係を強調する点から、「神と王の宗教」と評されることもある。

図像と象徴

アテンの図像は、エジプトの神々のなかでも例外的である。獣頭でも人体でもなく、天に輝く円盤として描かれ、そこから幾条もの光線が下へ伸びる。光線の先端は小さな人の手となり、王とその家族の鼻先に生命の記号アンク(☥)を差し出す。ベルリンに伝わる家庭祭壇のレリーフには、アテンの光を全身に浴びるアクエンアテン、ネフェルティティと三人の王女が刻まれ、この独特の造形をよく伝える。偶像を排し、抽象化された神を光そのものとして示すこの表現は、当時の美術全体を刷新した。

系譜と関係

アテンには配偶神も子もなく、系譜を欠く。それは、この神が既存の神々の網の目の外に置かれたことの反映でもある。もとになったラー、そしてアテンが退けた国家神アメン(習合してアメン・ラーとして崇められた)との関係が、その位置を測る手がかりとなる。太陽を司る神格は世界各地に存在するが、それらを横断して見わたす視点は太陽神が受け持つ。

文化的足跡

アテン信仰はアクエンアテンの死とともに急速に衰え、次代のツタンカーメンのもとでアメンの祭祀が復興した。破格の神学は一代で潰えたが、その存在は一神教の起源をめぐる議論のなかでくり返し取り上げられ、精神分析のフロイトが晩年の著作で論じたことでも知られる。アマルナの美術とともに、今日なお強い関心を集める主題である。FGO・女神転生など現代の創作にも登場する。

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領分・別名

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資料

Wikidata
Q130227 — 骨格データの出典
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